<福岡 散策記一覧>
「福岡 PART1 聖福寺」
「福岡 PART2 東長寺」
「福岡 PART3 太宰府天満宮〜観世寺〜大宰府跡」
「福岡 PART3 太宰府天満宮」からの続き。
都府楼前駅から西鉄天神行きの電車に乗車。
これ以降、特に予定を決めておらず、
iPhoneでマップをいじくっていると、
薬院駅と博多駅の間に位置する住吉神社を発見。
さらに近くに楽水園という日本庭園があった。
行くべ。
薬院駅で下車。
薬院駅…。
実は太宰府天満宮に向かう時も、その名前が気になっていた。
調べたところ、
「古くからこの地に薬草園をつくり施薬院を建てたのが地名の由来」
とのこと。
薬院駅から住吉神社を目指し、住吉通りを博多駅方面へ歩く。
やや喉が渇いた。
財布を見ると小銭は110円しかない。
コンビニは途中いくつかあったが、ことごとく反対車線側。
自動販売機があるにはあるが、
110円で買えるものがない。
いや、もちろん札は持っていたんだが、
自販機→札で購入→おつりが小銭
となり、財布がふくらみ重くなるので嫌だなぁって。
自販機がある度に、110円で買える飲み物がないか確認。
そして、また自販機を発見。
一瞬、ウーロン茶のみの自動販売機かと思った。
あごだしの自販機だった…。
(あごだしはトビウオのダシ)
ご当地自販機だね。
そして、SUN ROADなる商店街モールを発見。
小生の地元のアーケード街もSUN ROADなんで思わず撮影した次第。
そもそもアーケードが好きだったりする。
アーケードの繁栄ぶりは、その街の活気を表すような気がするんだな。
SUN ROAD近くに露天が並ぶ、柳橋連合市場。
値段を見たが、とにかく安かった。
家が近かったら買っていただろう。
地元・吉祥寺にあるハモニカ横丁にも、
似た感じの鮮魚店があり、ごくたまに利用する。
柳橋連合市場から5分ぐらいで住吉神社の南門に到着。
南門…。
また正面の表参道からお参りしなかった…。
寺や神社に参拝する際に、表参道から入らないジンクスは続く…。
南参道から本殿に向かう途中にあった古地図。
鎌倉時代に書かれたものを江戸時代に筆写したもので、
この時代は天神、中洲、博多の大部分は海の中。
そんな中、古地図をよく見ると「日本第一住吉大明神」とある。
住吉神社は、全国に2,000社以上分布しており、
大阪の住吉大社がその総本社とされるが、
この福岡の住吉神社がその起こりといわれている。
建立年は不明。
文献上の初見は天平9年(737年)。
で、本殿。
江戸時代前期の造営。
とても綺麗ですが、最近、修繕されたのでしょうか?
住吉造りという古代日本独自の建造物で、国の重要文化財。
主祭神は、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつ)、
表筒男命(うわつつ)で、住吉三神(すみよしさんじん)と総称されており、
海、航海の神、和歌の神。
本殿向かって右側に、「キン肉マン」のプリンス・カメハメの石像が!
これは古代力士像。
かつて新横綱は横綱になった際、
熊本の吉田司家(相撲の家元)に行った帰りに、
必ず住吉神社に参拝したとのこと。
その流れで横綱奉納土俵入りが、住吉神社で行われており、
それで古代力士像が建立された。
平成25年建立なので、かなり新しい。
何十年後には、味のある石像になっているのかな?
本殿の左側には鬼縛り石。
この石の説明は、こちらのサイトへ譲ります。
本殿の左手奥には大好物の鳥居連打。
目の錯覚なのかもしれないけど、
奥へ行くにつれ鳥居が小さくなっていて、
頭にぶつかりそうな気がした。
身をかがめながらくぐる。
そして、大概、鳥居の先には稲荷とかがあるんだけど、
なんもなかった…。
再び本殿前に戻り、社務所の前で逡巡。
御朱印帳を買うか否かで大葛藤。
1.御朱印帳の値段が不明。
2.闇雲に御朱印を集めたくはない。
3.来週、伊勢神宮へ行く予定。
といった理由からやめた。
この日、住吉神社にいたのは、
本堂でお祓いを受けていたカップルと、
御朱印待ちの小学生の男の子2人を連れた母親、
若い女性1人。
みんなわきまえていた。
日本人だからね。
本来ならば入ってくるべき表参道を逆走。
寺だったら山門であろう神門をくぐる。
角ありの狛犬が苔まみれでお待ちかね。
この狛犬いいわぁ〜。
苔最高。
参道を歩いて、第一の鳥居。
鳥居の横にある石碑を見ると、
「官幣小社 住吉神社」と書かれている。
官幣小社(かんぺいしょうしゃ)とは、神社を等級を表わしており、
1.官幣大社
2.国幣大社
3.官幣中社
4.国幣中社
5.官幣小社
6.国幣小社
7.別格官幣社
の順。
この住吉神社は、全国の住吉神社の起源となった神社なのに意外と位が低い。
で、この神社の等級を定める制度を近代社格制度というんだけど、
まぁ、複雑でよくわかりません。
第二次世界大戦後の昭和21年(1946年)、GHQが国家と神道を分離させるため、
国による神社の管理をやめさせた。
同年、神社本庁が設立され、全国の神社を包括。
近代社格制度も廃止され、伊勢神宮を除く全ての神社が対等となった。
しかしながら、大きな神社で働く神職の職階(神職にも階級がある)の進退などは、
一般の神社と同じ扱いにすることができないということで、
昭和23年(1948年)に大きい神社の神職には、特別な規定が定められることになった。
その対象となる神社は、神社本庁の規定の別表に記載されていることから、
別表神社と呼ばれている。
住吉神社も、1948年に別表神社となっている。
そんな住吉神社の鳥居のはす向かいに、何やら社みたいなものを発見。
天津神社(あまつじんじゃ)。
創建年代不詳。
縁結び、開運除災。
年配の女性が、そこそこ長く手を合わせていた。
住吉神社の近くにミニストップがあったので、
そこで500mlのペットボトルを2本購入。
1本は一気飲み。
渇いた喉を潤した後、住吉神社の近くにある楽水園という日本庭園へ。
入口に辿り着いたところで、
先程の住吉神社にいた若い女性が楽水園から出てきた。
なんか若い女性と同じ行動パターンを取っている自分が、
妙に気恥ずかしくなり、楽水園へ足を踏み入れるのを躊躇。
楽水園を見学した後の予定も微妙だ。
この時15時。
楽水園にいても1時間。
飛行機は18時40分。
移動や土産を物色するのに、2時間40分もかからない。
時間がもったいない。
どこか別の所へ…と思った瞬間、
ある大仏像の姿が脳内に映し出された。
2日前にテレビで見た
「ぶっちゃけ寺&Qさま!! 合体3時間スペシャル」の番宣に出てきた巨大仏、
あれは福岡の近くではなかったか!?
早速、iPhoneで調べてみたら、ビンゴ!
その巨大仏は、JR福北ゆたか線で博多駅から20分ちょっとで行ける南蔵院にある!
乗換案内で電車の時間を調べると、
15:26博多駅発、15:47城戸南蔵院前駅着。
ここから博多駅まで10分ぐらいで行けるだろう!
十分間に合う!
さらに帰りの電車の時間も調べる。
16:36城戸南蔵院前駅発、16:57博多駅着。
南蔵院での滞在時間は50分。
足りないような気もするが、ここは攻めだ!
ということで、足早に博多駅へと向かう。
が、さっきペットボトルを一気飲みしたせいか、
急に猛烈な腹痛が…。
不慣れな博多駅の地下のトイレに駆け込むと、
幸い個室が空いていた!
速攻で用を足し、JR福北ゆたか線のホームへ。
以降、「福岡 PART5 南蔵院」へと続く。