<福岡 散策記一覧>
「福岡 PART1 聖福寺」
「福岡 PART2 東長寺」
「福岡 PART3 太宰府天満宮〜観世寺〜大宰府跡」
「福岡 PART4 住吉神社」
南蔵院の大仏を見るべく、
JR福北ゆたか線の出発時間の数分前にホームへ到着。
腹痛が発祥した時はダメかと思ったが、間に合ってよかった。
やって来たJR福北ゆたか線に乗り、城戸南蔵院前へ。
多々良川を渡り、歩くことものの数分で南蔵院に。
境内の配置もよくわからないまま、とりあえず坂を登ると、
巨大な不動明王のお出ましです。
2011年に訪れた三鷹市の井口院にも、
似たような巨大不動明王がいたことを思い出す。
不動明王の左脇にある階段を駆け上ると、不動の滝。
縁起は、案内板に譲る。
滝壺の横には橋があり、その先に穴がぽっかりと空いていた。
潜ると御利益がある類の穴かと思ったが、
そうではないようだ。
1185年、壇ノ浦の戦いで滅びた平家の落人(おちうど)が、
ここに隠れていたという伝説が残っている。
穴の奥へと進むと、巨岩と鎖。
当然の如く登るとこの光景。
さらに道は続いており、
15分ぐらいで薬師如来霊場に辿りつくらしいんだが、
時間がないので断念。
戻るとお父さんと娘さんが、岩にアタックしておりました。
3人が登り終えるのを待ってから岩を下り、
不動の滝の正面にある、もうひとつの穴に潜入。
奥はこんな感じ。
不動霊水窟。
中に入ると結構低くて、身を屈めながら歩かないとならない。
ここで時刻は16時に。
あと30分しかない!
慌てて来た道を戻り本堂へ。
南蔵院は、高野山真言宗の別格本山。
天保年間(1830-1844年)創建。
明治19年(1886年)に廃仏毀釈の影響で一度廃寺となったが、
明治32年(1899年)に地元の人々の懇願により復興。
本堂を過ぎ、道なりに進み階段を下りるとトンネル。
七福神トンネルというらしい。
トンネル内の壁面には、
数多の“仲良し地蔵”の銅板がはめ込まれていた。
トンネルを抜けると坂道。
そういや、城戸南蔵院前駅からこの坂が見えた。
どうやらこの坂の上にお目当ての大仏があるようだ。
時刻は16時を回り、城戸南蔵院前駅16:36発の電車まで30分強。
時間が余りないので坂道をダッシュ!しながらも、
上から見た城戸南蔵院前駅を撮影。
坂を登ることものの数分で、目的の大仏像に到着!
デカい!!!!!!!!
涅槃像(ねはんぞう)。
全長41m、高さ11m、重さ300tで、平成7年(1995年)建立。
涅槃とは仏語で、「一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地」の意。
わたくしが、「涅槃」という言葉を知ったのは、
昭和58年(1983年)6月、俳優の沖雅也が、新宿のホテルで飛び降り自殺をした際に、
養子縁組した義父であり、恋人でもあった所属事務所の日景忠男社長に宛てた遺書。
有名な「オヤジ、涅槃で待つ」というヤツですね。
最近、日景忠男を見ないなと思っていたら、
エライことになっていた…。
こんなことを調べながら書いているから、
執筆が遅くなるんだなぁ。
さて、南蔵院の公式サイトには一切記載はないんだけど、
宝くじに当たった住職が、そのお金を全てこの涅槃像に注いだとか。
コチラの記事によると1995年に宝くじを当てたようだ。
建立年も1995年。
当たった年にこんな巨大な大仏を建てられるのか?
と疑問に思っていたら、
「ぶっちゃけ寺&Qさま!! 合体3時間スペシャル」にその答えが。
こちらの番組に住職がインタビュー出演しており、
宝くじが当たったから建てたのではなく、
建てた年に宝くじが当たったと述べていた。
この涅槃像は、建立年の10年以上前から計画されていたとのこと。
そんな涅槃像ですが、体内を参拝できる。
参拝したい!
が、しかし、時間がなく断念。
せめてもってことで、涅槃像の頭部にある螺髪(らほつ)の見本に触れ、
写真撮影し撤収!
こんなことなら、太宰府天満宮じゃなくて、南蔵院を優先すればよかった。
そんな思いをさらに強くするのが、この道標。
これまでの南蔵院の様子からして、
毘沙門天も南天稲荷も期待指数は高い。
丁度、近くにあったわらべ地蔵の賽銭回収をしている若者がいたので、
ここから毘沙門天までどのくらいかかるのかを聞いてみたところ、
「バイトなんでわかりません」との返答。
ガクゥゥゥ。
まぁ、道標の先の道が、こんなだったんで止めて正解だったかも。
後ろ髪をひかれながら来た道を戻る。
今朝、参拝した福岡大仏を擁する東長寺も真言宗。
世界最大級の大きさを誇る涅槃像がある南蔵院も真言宗。
過去の散策記の中で、強く印象に残っている
三鷹の井口院や多摩湖近くの金乗院(山口観音)、
門前仲町の深川不動尊も真言宗。
なんか真言宗のお寺は、参拝した甲斐があるというか、
規格外なことが多いなぁ〜って。
南蔵院の入口の布袋さんの腹もデカい。
そんなこんなで、真言宗の器のデカさに感化され、
南蔵院に隣接するお土産屋さんで、
真言宗のお経が彫られたキーフォルダーを買ってしまった。
我が家は浄土真宗なんだが…
城戸南蔵院前駅へ戻る際に渡る多々良川に架かる城戸橋。
よく見ると橋の右側に音符の書かれた音板が。
この音板を一回ずつ叩きながら渡ると、
“うさぎおいしかのやま〜”=「ふるさと」が奏でられるという。
叩きながら渡ってみたけど…よくわからんかった。
城戸南蔵院前駅の前に戻ると、
行きは気が付かなかったが、涅槃像の螺髪が見えた。
城戸南蔵院前駅からJR福北ゆたか線に乗り、博多へ。
途中、原町駅(はるまちえき)に停車。
何気なく車窓からホームを眺めていたら、
ホームの基礎がレンガ造りで、後から上部が増設された感じ。
大きな駅でないけど、原町駅に歴史あり!
な臭いを嗅ぎ、早速検索。
明治37年(1904年)開設。
結構古い。
が、これ以上、原町駅の歴史に関する情報は得られなかった。
そして、博多駅到着。
以降、「福岡 PART6 博多駅〜帰宅」へと続く。