「海 2015 PART1」からの続き。
ジュンヤさんのいびきと格闘しながら朝を迎える。
みんながまだ寝ている中、
この日、朝からスキューバーダイビングをするH江っちも起床。
しかしながら、H江っちは、二日酔いだという。
前夜、そんなに飲んでいる風には見えなかったが…。
やや心配だったので、昨晩、H江っちが運転してきたレンタカーで、
宿から2キロほどのところにあるダイビングセンターまで送っていた。
H江っちと別れ歩いて宿へと向かうと、すぐ傍にポッカリと空いた穴が。
柵があって中に入れないため、どのぐらいの深さなのか不明だが、
そこそこ深そう。
人工ではなく、天然の穴のように見える。
穴の横には地蔵尊。
真ん中の石碑は、風化が激しく全く解読不能。
向かって右の地蔵尊は、あまり見たことのないデザインだ。
そんな地蔵尊の近くにあった魚屋さん。
電話番号が「2-0710」っておかしくないか?
前日は肉が多かったし、やっぱり海といば魚!
本日のブランチ用として、アジとカマスの干物を購入。
共に1枚120〜130円ぐらいの安さ。
そして、この漁港、“民宿発祥の地”だった。
1998年に冬季オリンピックが開催された長野県の白馬も、
“民宿発祥の地”を謳っている。
“民宿発祥の地”の碑から宿までは、坂道。
坂道を登りながら、荒廃著しい廃屋に萌える。
悪趣味と言われようとも、
興味をそそられるのだから仕方がない。
この家から人がいなくなって、
どれぐらいの年数が経ったのだろうか?
この朽ちっぷりを見るに、相当前でしょう。
にも関わらず、生活臭をプンプンと漂わせている。
なんてことを感じながら坂道を登っていると、
H江っちから「やっぱりダイビングは止めた。少し休んだら海へ行く」という連絡が。
「だったら戻って、オイラが運転して海に連れていくよ」ってことで、
来た道を引き返し、ダイビングセンターへ。
しかし、H江っちの姿が見えず、
暫しプラプラ。
これぞ漁港という風景だ。
やたらとトンビがいると思ったら、
高台からおじさんが餌を撒いていおり、
空中でその餌をダイビングキャッチ!
なんて光景を見ていたらH江っちを発見。
車で海まで行き、駐車場に停めH江っちを残し、
宿へ走って戻って悪友Iたちと合流し、すぐに車で海へ。
モリさんは用事があるとのことで、ここでお別れ。
天気予報では雨だったが、なんとかもちそうだ。
夫婦と思しき年配の男女が、お揃いの帽子を被り佇む素敵な光景。
既に10時過ぎ。
昨晩遅くまでしこたま食ったが、朝飯を食べていないので腹が減った。
東京から持ち込んだ食材がまだ余っている。
ということで、ご飯の用意。
みんながテキパキと行動し、瞬く間に料理が出来る状態に。
まずはAndoさんが起こしてくれた炭火で、ここ数年の定番やきとり。
これは家で鳥もも肉を適当な大きさに切り、
串にぶっ刺し冷凍して持って来たもの。
焼き担当は、昨年に続き悪友I。
さらに先程、買ってきたアジの干物。
焼き担当は、Andoさん。
その間、小生は、残った食材で鶏肉のトマト煮を調理。
これだけ料理人がいると楽だ。
しかし、三品並べると凄い食いあわせだ。
因みに鶏肉のトマト煮は、まだ未完成の状態で、
この上にとろけるチーズを大量にまぶして完成。
チキン・トマト・チーズ=鉄板ですな。
そうこうしているうちに、第7班のヤスさん一家が到着。
ヤスさんとは、12年前にこの海を過ごしている。
何気なく話していると、12年前に撮った写真があるという。
是非見てみたいので、後日送ってもらうことに。
そして、そんなヤスさんのやんちゃな息子さんが、
焼きたてのやきとりを美味そうに食べてくれて嬉しかった。
アジは、あまり肉厚とは言えなかったけど、
程よい塩加減で、美味。
続いて焼いたカマスもグッド!
地元の魚屋を舐めちゃいかんですな。
宿から往復4キロの道のりだけど、来年も買いに行くかなぁ〜。
肉に魚と大分、腹を満たしてきたので、
そろそろ〆に参りましょう。
お好み焼き。
前日のしゃぶしゃぶ同様、
海で作らない料理を作りたいという発想の元、
実行した一品。
地元の100円ショップで、
わざわざお好み焼き用のマヨネーズ容器を買ってきたんだが、
上手くマヨネーズをかけられなかった。
因みにマヨネーズは、白ワインをプラスしています。
上のお好み焼きのメインの具は、豚バラ肉。
でもって、普通のお好み焼きじゃないお好み焼きを作りたい。
さばみそ煮缶。
お好み焼きの元、卵、セブンイレブンの千切りキャベツと一緒に混ぜて焼くだけ。
初めて作ってみたけど、中々美味しかった。
この他にもハマグリに似た味というホンビノス貝や、
昨日の朝食で使用したハムなど、とにかく焼ける食材焼きまくり。
因みに前日も今日も、海で包丁握っていません。
流石に腹がいっぱいになり、
「料理が余りそうだなぁ〜、せっかく用意したのになぁ〜」なんて思っていたら、
「食わないんだったら、俺、食うよ」という頼もしいお言葉が。
発言の主は、酒マスターでもあるハタさん。
その飲みっぷり、食いっぷりは、半端ない。
ハタさん以上の酒豪、大食漢には出会ったことがないかも。
特に酒は凄いなぁ。
なんて感心をしていたら、
悪友Iの地元の友達で、ヤスさんやAndoさんも知っているMさんが、
近くにいるから来るという。
数分後、Mさんは来たんだが、みんなと一言ぐらいずつ会話した後、無言。
料理も食べず、座っている。
そして、雨が降り出し、全員でタープの下に移動。
少ししたらMさんは、帰ってしまった。
一体何をしに来たのだ…。
雨は数分で止んだが、もう晴れることもなさそうなので、撤収することに。
さらば、海よ。また来年!!
体調不良だったH江っちは、この頃には大分復活するも、
車の運転は危ないってことで、小生が運転。
途中、立ち寄ったお土産屋さんで、みんなは干物など特産物を購入していたんだが、
どれもそこそこ高額だったので、わさびのお塩だけ買った。
お土産屋さんで、ヤスさん一家とお別れ。
いつもだったら湯河原の温泉に浸かるんだけど、
今回は趣向を変えて「立ち寄り温泉 伊豆高原の湯」へ。
顔の泥パックがウリの温泉。
しかし、われわれは顔以外にも泥を塗りまくり。
これがヒヤヒヤヌルヌルで、
股間とかに塗ると何とも言えない感覚。
変なプレイに目覚めそう。
温泉自体は、内風呂、露天と充実していました。
風呂から出るとハタさんが、急遽、すぐに帰ることに。
そんなハタさんを送るためジュンヤさんともお別れ。
さらにいけちょさんともお別れ。
なんだか寂しいものです…。
温泉を出ると雨が降っており、
車に乗り込んで暫くしたら豪雨に。
街灯なし、土砂降りの中、
悪友Iの運転するアルファードのテールランプを追いかけて走る。
これぞバケツをひっくり返したような雨もやや落ちき、
熱海の「くるまや」に立ち寄り夕飯。
豊富なメニューに目移りしたが、わかめラーメンを注文。
まぁ、普通な味。
この後、東名高速のSAでH江っちとお別れ。
H江っちと知り合ったのは1997年。
18年の付き合いだけど、ここ数年はあまりじっくりと話していなかった。
今回、車中、仕事のことや色んなことを語り合えって良かった。
その後、アルファードで吉祥寺の家まで送ってもらい、
悪友I、悪友Iの奥さん、Andoさんともお別れ。
毎年、海から家に帰ってくると寂しい気分になるが、
今年は人数も多かったからか、寂しさ一入。
行く前は、気心知れた仲ではないし…と、不安だったんだけど、
めちゃくちゃ楽しかったし、楽ちんだった。
勿論、ここ数年の海旅行も楽しかったし、楽だった。
しかしながら、今回はなんだかんだと10人以上の参加人数。
しかもメンツは、ほぼ悪友Iの旧知の仲間。
意外とこういう“輪の結束”的なものは、
見えない壁となり、無意識のうちに排他的になってしまうんだが、
それが全くなったし、大所帯であることを一度たりとも感じなかった。
なんか新たな仲間を得た気分。
いや、仲間入りをさせてもらったのか?
そんな嬉しさもあって、いつも以上に引きずったんだが、
こんなこともあろうかと、翌日の月曜日は半休取得済み。
少し遅めに起床し(遊び)疲れを取り、海旅行の後片付け。
出勤前に地元の中華料理屋「さくらい」で、ラーメンを頂く。
昨日の晩飯もラーメンじゃん!
そして、この日、ヤスさんから写真が送られてきた。
12年前の海で撮影した写真だ。
律儀に約束を守ってくれた。
そこには、今から7年前に33歳の若さでこの世を去った、
元同僚のぶーちゃんの姿があった。
よく見るとフィルムで撮った写真をスマホで接写したもので、
良い感じにセピアがかっていて、12年の歳月を偲ばせる。
左は小生、右がぶーちゃん。
真ん中は元同僚の友人S(顔に目隠しゴメン!)
民家の蔵や天井裏から貴重な写真を発見!的なニュースを耳にするが、
個人的にはそれに近いものがあり、
「こんな写真が存在していたのか!!」と驚かされた。
ぶーちゃんのことを知る仲間に、
こんな写真があった!って連絡を入れると、
仲間のひとりで、上の写真の真ん中に写っているSから、
「僕も持っているよ」と、
同年の海で撮影された写真が数枚送られてきた。
まじかぁ〜!!
まさかの連鎖反応。
ぶーちゃんが朗らかないい顔していて、
思わず泣けてきちゃったよ。
このような思いがけない展開も、
今年の海旅行がもたらしてくれた。
ヤスさんありがとう。
写真って偉大だ。
この歳になって、そう思うようになってきた。
今回のブログに掲載した写真の一部は、
チエちゃんが撮影したものを使用している。
自分を含め、顔を公開するのは控えたので、
載せてはいない良い写真がたくさんあった。
小生はブログの載せる前提で撮影することが多いので、
自分だったら撮らないだろう光景をチエちゃんは記録していた。
この写真がすごく好き
(掲載するか迷ったが、載せちゃった。何気に本ブログで伊藤Pの顔出し初)
5年後、10年後にそれらの写真を見返した時、
何を思うのだろうか…。
今回の海は、本当に楽しかったし、嬉しかったし、
懐かしさまで付いてきた。
毎年、海から帰ってくると寂しい気分に陥るんだけど、
今年は例年以上に引きずりまくっての晩酌…。
海の写真を見ながら、お土産で買ったわさびの塩と刺身、
そして、海で飲みきれなかった久米仙。
その翌日も引きずりまくっての晩酌。
わさびの塩と刺身といけちょさんが持ってきてくれて、
飲みきれなかったわさびの酒。
そして、実は、未だに海が抜けていません。
既に来年の海の構想を勝手に練っています。
特に料理はr海でそれを作らないだろう一品を考えたいな。
乞うご期待!
既に10月半ば過ぎ。
にも関わらず半袖で過ごしています。
まだまだベイベェ〜!