2016年も2月下旬。
ホント、気が付いたらもう年末?
ってなぐらい、時の流れが速い今日この頃ですが、
2015年11月2日〜4日に仙台、山形へ行ってきたので、
そのことを綴りたいと思います。
朝、7時の東北新幹線に乗車し、朝ごはん。
いつものように東京駅の「駅弁屋 祭」で購入した駅弁。
「【掘り起し企画】仙台 2012 PART1」を書いた際に気が付いたんだけど、
2012年に仙台に行った時も“まさかいくらなんでも寿司”を選んでいた。
中身は3年半前と変わりなし。
2012年と違うのは、仙台に着いてから車の運転があるため、
ビールを飲まなかったことかな。
仙台駅に到着後、レンタカーを借りて、
生憎の雨模様の中、まず向かったのは、
大観密寺にある仙台大観音。
2012年に訪れた仙台城跡から見えた
日本で2番目に大きいという観音様だ。
観音様から約600mほど離れた場所からの一枚。
その規模は、ほとんど「ウルトラマン」の世界だ。
若干解り難い入口から入り、駐車場に車を停めて観音様へと向かう。
駐車場は観音様の裏手にあり、
そのお背中を拝みながら観音様の正面へと回り込む。
高さは100m。
その高さにも理由がある。
観音像の全長は、発展する仙台市制100周年を記念してその高さを100mとし、
21世紀の繁栄を願って地下を21mとしました。
大観密寺 公式サイトより
内部は12層に分かれていて、エレベーターで昇ることが出来る。
参拝は無料だが、中に入るのには500円のお札を買う必要があるので、
結局のところタダじゃない。
1層(1階)には、薬師如来を護る護衛隊の将であり、
干支の守護神・十二神将が展示されている。
小生は寅年なので、寅の守護神・真達羅大将を撮影。
“人々の願いを叶え、満ち足りた環境に導く。
すべての人々が必要なものを手に入れることができるようにする。”
らしいです…。
エレベーターに乗って、一番上の12層へ行くことに。
「このエレベーターは、行先のボタンを押さないでいると、
約30秒で箱内の灯りが消えます。」
ということで、エレベーターに乗り込み30秒待ってみると、
バッチリ消灯され、漆黒の闇に…。
そんな小学生みたいな遊びをした後、12層へ。
展望窓があり、景色を見渡すことが出来るのだが、
天気が悪くて、イマイチですなぁ。
12層からはスロープになっており、
11層から3層まで108体の仏像が安置されている。
さすがに108体すべてを紹介するのは無理なので、
印象に残ったものをいくつか。
まずは真言密教において、大ボスの仏様、大日如来。
家内安全など数限りないご利益に預かれるそう。
千手観音。
千の手を持ち、その手のひらに眼が一つずつ付いている。
「寄生獣」のミギーみたいですが、
千の慈手と千の慈眼であらゆる人たちを救済してくれる。
十一面観音。
苦しんでいる人をすぐに見つける為に、
頭の上に11の顔があり、全方向を見守っている。
衆宝観音。
なんだか艶めかしい。
初期大乗仏教経典「法華経普門品(観音経)」の中にある一節から、
羅刹(鬼の神)の難を救う観音様とのこと。
観音様の後ろに掲げられている解説を読んでも、
正直チンプンカンプンなんだけど、
海・・・航海にまつわる観音様のよう。
続いて、能静観音(のうじょうかんのん)。
衆宝観音のお仲間でこちらも航海に関する観音様。
能静とは、遭難者を安静にする意とのこと。
遠くを見渡すような敬礼ポーズをする観音様は、
初めて見た。
お次は、日常生活においてよく見かける地蔵菩薩。
仏様の中でも地域密着というか、
身近な存在である理由は、地蔵菩薩の解説から紐解くことが出来る。
・地獄道(罪を償わせるための世界)
・餓鬼道(常に飢えと渇きに苦しむ 亡者の世界)
・畜生道(悪業の報いによって死後に生まれ変わる獣の世界)
・修羅道(終始戦い、争うとされる阿修羅の住まう世界)
・人道(楽しみがある一方、四苦八苦に悩まされる人間が住む世界)
・天道(天人が住まう世界)
以上、六道を体現する菩薩であり、
現在の仏である釈迦入滅後、56億7千万年後に弥勒菩薩が降臨するまでの間、
人間世界に出現して衆生救済をするのが役目。
つまり釈迦がいなくなり、弥勒菩薩が現るまでの間、
世の中を守るのはお地蔵さん。
しかも六道は、大変人間的だ。
故に地蔵尊は、身近なのかなと思う。
で、地蔵菩薩の御利益を見たら“ポックリ往生”だって。
思わず笑ってしまったんだけど、
よくよく考えると、これって自分が最も求める死因かもって。
癌になって壮絶な死を迎えたり、
大事故に遭って痛みに悶えながら死ぬよりも、
健康体からのポックリの方が、苦しまない。
遺族は遺産とか突然の死による混乱とかで、傍迷惑かもしれないけど、
人生を全うする側からするとこれが一番じゃないかと。
しかも身近な地蔵菩薩にこなような御利益があるとは。
そんな地蔵菩薩と同じくらい身近なのが、不動明王。
個人的には、身近だからこそ一番好きな菩薩です。
様々な煩悩を切る。
私の煩悩は・・・
酒が呑みたい。
呑みたい。
呑みたいのだ!!!
ということで呑んでしまう。
飲酒が、私の最大の煩悩です。
不動明王さんは、あまりわたくしの煩悩を断ち切ってくれません。
で、次。
大威徳明王(だいいとくみょうおう)。
不動明王らで構成する五大明王のうち西方を守る明王。
六面六臂六脚で、神の使いである水牛にまたがっている姿が特徴で、
足が多数ある仏尊は、他にあまり例をみないという。
棒を持ったり、刃物を持ったりとなかなか激しい。
顔も強面な菩薩。
対して柔和な孔雀明王。
孔雀王といえば、映画。
日本版予告は埋め込み不可なので、香港版予告
三上博史、ユン・ピョウ、安田成美、グロリア・イップ出演。
あぁ、懐かしい。
話を戻そう。
安置されている仏像は108体もあるので、
全菩薩を理解・把握するのは現実的ではない。
でもその中で気になったり、シンパシーを感じる観音様が、
1体でもあれば良いのでは。
108体の仏像の後に出迎えてくれるのは、きんさん、ぎんさん。
ダスキンのCM「きんも100歳、ぎんも100歳」で、時の人となった双子の姉妹。
きんさんが、2000年、ぎんさんが2001年に亡くなっているので、
今年成人した方々よりも若い方々は、「誰?」だよなぁ。
手形があるということは、きんさんとぎんさんは、
ここに来たことがあるってことか。
先述の通り、この大観音は“100”という数字に意味があるから、
きんさんとぎんさんは、招かれたのかもしれない。
大観密寺の次は、秋保温泉にある「秋保リゾートホテルクレセント 森林スポーツ公園」へ。
その前に、大観密寺から程近い「イオン仙台中山ショッピングセンター」でお買いもの。
駐車場から仙台観音が…。
本当にウルトラマンの世界だな。
いろいろ購入した後、「森林スポーツ公園」に到着。
目的はランチのBBQ!!!!!!
BBQと言えば、楽しくてテンションが上がるものですが、
平日、雨、寒い、といった条件が重なりテンションはロウ。
誰もいないのも寂しい。
まだ11月上旬なのに、園内のBGMはクリスマスソング。
切なさ倍増。
できればキャンセルしたいところですが、
予約している手前ドタキャンは出来ない。
食材をちゃんと用意してくれているしね。
暖を取る意味も兼ねて、早速、焼き始めると、
クリスマスソングに乗って、遠くから子供たちの遊び声がなんとなく聞えてきた。
最初はクリスマスソングの収録音かと思ったが、
曲が変わってもずっと聴こえ続ける。
幻聴?それとも・・・幽霊…?
BBQ場は高台に位置し、
眼下を見ると遊具で小学生ぐらいの子供たちが遊んでいた。
こんな雨の中、しかも平日。
遊ぶか?
まぁ、幻聴や幽霊じゃなくて良かったと安堵しているうちに、
肉や野菜が焼けてきました。
空腹もあって、ムシャムシャ食べていると、
従業員のおじいさんがやって来て、
「こんな雨の寒い日にわざわざ来てくれたんだがら」と、
ラム肉を無償提供してくれた。
アッザース!!
瞬く間に食べ尽くした。
晴れていれば、公園で遊ぶつもりだったが、
流石に無理ってことで、食後は早々に本日の宿泊先に移動。
お世話になるのは、3年半前と同様、ニュー水戸屋。
チェックインしたのが夕方。
特にやることもないので、
敷地内にある別館・ニュー水戸屋アネックスの室内プールへ。
こんなこともあろうかと、水着を持参。
プールで泳ぐのは、2年ぶりぐらいかな。
まずはバタフライ。
25mを泳ぎ切った時点で、ゼイゼイハァハァ…。
バッタを25m泳げただけでも良しとしようではないか…。
その後は、休み休み、クロール、平泳ぎ。
そういや、背泳ぎを数年泳いでいなかったことに気が付きやってみたものの、
足は沈むし、腕は回らないしで、泳げない。
己の身体能力の著しい低下に絶望。
やっぱりこの歳になると冷たい水じゃなくて、
温かい水に浸かりたいよね!
ってことで温泉へ。
2012年訪問時と同様、薬師の湯 梅の粧だった。
露天風呂は屋根がなく、夜空を仰げるんだけど、
残念ながら、星も月も見ることはできなかった。
温泉の後は、夕飯。
宴会場へ着いたら、まずはビール。
東北限定の東北ホップ100% サッポロ黒ラベル。
昼間のBBQ時は車の運転があるから酒飲めなかったし、
プールと温泉に入ったから、もう喉カラッカラ!
メッチャ美味い!
飲みながらテーブルに置かれていたお品書きを手に取る。
一体、何品?
次々と料理が運ばれてくる。
最初は嬉々として写真を撮っていたんだけど、
途中でそんな気力もなくなった。
まぁ、凄いボリュームです。
胃袋デカイ方だし、なによりもどれもこれも美味しくて、
きちんと完食しましたが、普通の人だったら、
とても食べきれないと思うな。
デザートの水菓子。
少し前に会社で、「ミントが食べられる」「食べられない」議論があった。
小生は食べられる派。
今まで食べ物で、無理だったのはベジマイトぐらいだ。
(この頃、まだベジマイトの存在は知らなかった)
因みに、最近はラム酒に嵌っているので、
モヒートを飲む際に、ミントをばりばり使っています。
部屋に戻り、イオンで買ったツマミと酒で一杯やろうかと思ったんだけど、
腹パン、ホロ酔い、疲れからか、早々に撃沈。
以降、「東北 2015 PART2 山寺〜秋保」へと続く。