<東北 2015 散策記一覧>
「東北 2015 PART1 仙台〜秋保」
「東北2015 PART1 仙台〜秋保」からの続き。
東北旅行2日目。
目を覚まし、部屋の窓から外を見るとこの景色。
雲は多いが、晴れてはいる。
昨日よりはかなりマシだ。
ニュー水戸屋には、梅の粧、月宮殿、水心鏡と3つ温泉があり、
月宮殿と水心鏡は、中で繋がっている。
昨晩は梅の粧に入ったが、朝と晩で男湯と女湯が入れ替わるので、
朝食前にひと風呂。
月宮殿と水心鏡は2つの温泉が合体しているので、
梅の粧よりも当然、湯の数が多くその分楽しい。
ただ月宮殿は、若干リニューアルされており、
以前あった寝湯がなくなっていたのは、残念。
朝風呂の後は、昨晩の夕食の宴会場と同じところで、バイキングの朝食。
数時間前にあれだけ食べたのに、不思議と腹に入るものです。
宮城県を中心とした東北地方の食材が豊富で、
中でも秋保で作られたという新米のご飯が、
とんでもなく美味しかった。
そして、この日は、車でほんの少しだけ遠出。
向かった先は、山形県山形市にある“山寺”こと宝珠山 立石寺。
山寺登山口
松尾芭蕉「奥の細道」の一節、
「静けさや岩にしみいる蝉の声」で有名な寺だ。
この句を知ったのは、小学生の時。
芭蕉の多くの俳句の中でも、知名度抜群の一句が詠まれた地に、
一度は行ってみたいと前々から思っていた。
1050段の石段というのも、
他称(自称ではない)ドMの心を揺さぶった。
貞観2年(860年)、清和天皇の命で慈覚大師(じかくたいし)により創建。
宗派は天台宗。
まず山寺登山口を登ると、立石寺本堂(根本中堂)。
立石寺を形成する山全体の寺院の本堂に当たる御堂で、
現在のは、延文元年(1356年)初代山形城主・斯波兼頼が再建。
全体の60%ぐらいを占めるというブナ材の建築物では、
日本最古といわれている。
堂の前には、子沢山の布袋様。
見事なお腹!
負けました!
山門へ向かう途中に玉こんにゃくの誘惑が。
もちろん頂きました。
玉こんにゃくで、軽く腹ごなしをした後、山門。
入山料300円を納めて山門をくぐると、
よいよ本格的な石段。
途中色々あるのですが、全部取り上げていくと切がないので、
かいつまんで。
せみ塚。
松尾芭蕉がここで例の句を詠んだのは、元禄2年(1689)。
その後、弟子たちも訪れ、
この場所こそ、師が句の着想を得た場所ではないかと考え、
師の遺した短冊を土台石の下に埋め、塚を立てたものが、せみ塚。
せみ塚から少し石段を登ると弥陀洞。
長い歳月の雨風によって岩壁が削られ、
阿弥陀如来の姿をつくり出したという。
どれが阿弥陀如来なのかよくわからないなぁ〜、
と思っていたら解説板に、
「仏のお姿を見ることができる人には、幸福がおとずれるという」
って書いてあった。
どうやら幸せは歩いてこないようだ。
弥陀洞の傍から見上げた仁王門。
100%の紅葉シーズンだったら、さぞかし美しいことだろう。
(相当混雑しそうだ)
仁王門は嘉永元年(1848年)再建。
仁王像は運慶の弟子たち作と言われている。
仁王門の向かって右側から見られる岩穴。
故人の骨が納骨されているというから、
鎌倉のやぐら群に似ている。
なので、とてもロマンを感じる。
さらに上に登り、性相院の近くから先の岩穴の上をみると、
何やら木造建築物が。
胎内堂という建物なんだが、どうやら立入禁止。
残念。
途中、金乗院、中性院などを見つつ、
石段を上り切ると奥の院、正式名称・如法堂に到着。
ここが終点。
今回、山寺に訪れた理由の一つは、景色が綺麗そうだから。
何せ、1050段の石段ですよ。
どんだけの絶景?
って期待していたのですが…
もしかしたら、場所を変えたらいいのかも。
ってことで、開山堂の近くへ、
うん、悪くない。
右に見えるのは納経堂。
これぞ松尾芭蕉、「奥の細道」。
教科書かなんかで見た光景だ。
山寺は、ここでは紹介しきれない程、見所満載。
1050段の石段にピヨリそうですが、
断続的な石段なので、そこまで疲れません。
よっぽど2014年に行った山中湖の石割山の階段の方がしんどかった。
雪や凍結が発生する冬場はどうかわかりませんが、
基本、普通の服装・靴で問題なし。
来た道とほんの少しだけ違うルートで下山。
丁度、昼時ということで、山寺沿いの道にある蕎麦屋へ行くことに。
いくつか蕎麦屋がある中で、
ネットの評価が比較的高かった「美登屋」をチョイス。
人気店のようで、1階席はほぼ満員。
2階席の座敷に通されたんだけど、
こちらもかなりの入り。
期待が膨らむ中、だしそばを注文。
山形の郷土料理“だし”を合えた蕎麦。
認識している“だし”とは、形状・味も異なる。
しかし、結構、美味しかった。
もう一品、板そばを頂いたのですが、
こちらは相当微妙でした。
モサモサ、パッサパッサ。
香りも歯ごたえもない。
大分がっかり。
ずんだ餅も頼んだが、食べきれずお持ち帰り。
ずんだ餅と共に、秋保に戻り、秋保・里センターで、
仙台在住の親戚トモコおばさん、その娘のマキベェとその息子さんと待ち合わせ。
※【掘り起し企画】仙台 2012 PART1
3年半ぶりの再会。
元気そうでなりより。
昨日、“寒い”BBQとなった「秋保リゾートホテルクレセント 森林スポーツ公園」へ行き、
数時間遊んだ後、お別れ。
今度はいつ会えるのかな。
その後は、昨日とほぼ一緒のパターン。
宿泊先はニュー水戸屋。
昨日同様、アネックスのプールで泳ぎ、温泉に浸かり、夕飯。
夕飯は、昨晩とメニューが違った。
まぁ、当たり前か。
しかし、メニューは違えど、量は同じ。
いや、それ以上!?
もう食べられませーん!
ってぐらいでした。
またまた昨晩同様、早々に疲労からか撃沈。
以降、「東北 2015 PART3 秋保〜仙台」に続く。