2016年、夏。
夏休みを取得した。
どこに行こう。
昨年は、伊勢神宮に行った。
(情報量の多い旅行だったため【散策の部屋】未掲載)
神社シリーズということで、出雲大社案が浮かんだが、
予算の都合で断念。
金がないのだ。
今年は関東近郊にしよう。
以前に買った関東近郊のガイド誌を適当にパッと開く。
“神の宿る島 神津島”のページだった。
ということで、8月上旬に神津島へ行くことに。
東京から神津島へ行く手段は、主に3つ。
1.調布飛行場から飛行機(45分)
2.竹芝桟橋からジェット船(3時間40分)
3.竹芝桟橋から大型客船(11時間)
今回、往路に選んだのは3番。
8月4日(木)。
仕事を終え、一旦、帰宅し、シャワーを浴び、
準備を整えた後、吉祥寺駅から中央線に乗り、
山手線を乗り継いで、浜松町駅で下車し、歩いて竹芝桟橋へ。
神津島まで連れていってくれるのは、
23時発のさるびあ丸。
大型客船というだけあって、当たり前だが大きい。
流石に夏休みということで、かなりの乗船率だ。
さるびあ丸に乗り込み、
まずはデッキで乗船前にコンビニで買ったビールを飲みながら、
船旅を楽しむことに。
定時に出港。
乗船時にはあまり意識しなかったが、
飛行機のボーディング・ブリッジみたいなもので船に乗ったのね。
デッキからは東京湾の夜景が楽しめるし、
レインボーブリッジを下から眺めることが出来る。
8月なんで、夜でもそこそこ暑かったが、
潮風と船の進行によって発生する風が心地よい。
そして、ほとんど揺れない。
船に乗って気持ち悪くなったこと1度もないので、
何とも言えませんが、船酔いをしてしまう人でも、
これなら大丈夫じゃないかな。
デッキからの光景は結構、楽しい。
わかりにくですが、レインボーブリッジ越しに東京タワー。
写真には写せなかったけど、スカイツリーも見えた。
着工から10年を経て2012年に開通した恐竜橋こと東京ゲートブリッジ。
ただの光の帯にしか見せませんが、
これは東京湾アクアライン(のはず)。
てな感じで、見どころ満載。
しかし、折角の旅行を寝不足や二日酔いで台無しにするのはアホなんで、
早目に就寝。
中にはデッキに寝袋を敷いて寝ている人もいたが、
もう歳も歳なので、特2等の二段ベッドで寝た。
寝る前にポケモンGOを立ち上げてみたら、
海の上を歩いていた。
この頃、レベル17だったんだなぁ。現在30.
近くにポケモンもいません。
(当然か…)
横になったものの、二段ベッドは固いし、
近くに鼾をかく人がいたりで、寝たんだが寝てないんだか、
よくわからない。
そんなさなか船長からそろそろ大島に着く旨のアナウンスが、
船内に流れた。
時間を確認したら4時半過ぎ。
こんな時間に起こされるなんて…。
また寝ればいいんだけど、
ダメだねぇ〜貧乏性で。
大島を間近で見る機会なんて、
そうそうないということで、
起きてデッキへと向かう。
東を見ると日の出前の空がステキだった。
ほぼ同時刻。
南の方に目を向けると大島。
10年ぐらい前に一度行こうとしたものの、
結局行かなかった。
今回も上陸はしなかったけど、接岸はした。
タラップのセッティングには、船会社のスタッフだけでなく、
警察官も協力していた。
大島ではかなりの多くの乗船客が下船。
お出迎えに来た旅館の車やバスに乗って、
すぐに港からいなくなってしまった。
フェリーは人だけでなく、様々な荷物を運ぶ。
船からコンテナを荷下ろしする作業は初めて見たかも。
日常品や飲食物が島に持ち込まれる。
自転車も。
きっと大島中を自転車で走り回るのでしょう。
大島で降りる乗客や荷物が多いからか、
10分以上停泊。
その間に日の出。
美しい。
人間には絶対に作り出すことの出来ない自然美。
こんな光景が見られるなんて、
起きてデッキに上がってきた甲斐があった。
フェリーは、次の利島へ向かって出港。
ふと本島を見ると富士山。
冬場だったらもっと綺麗に見えるのでしょう。
そして、大島方面では、
幻想的な光景を見ることができた。
海面から蒸気が出て靄がかっている。
夜間冷やされた海面が、太陽の光の熱で蒸発しているのかな?
フェリーは利島、新島を経て式根島へ。
利島、新島もそうだったけど、やっぱり警察官がお手伝い。
式根島の次はいよいよ神津島。
8時半。
島影がはっきりと見えてきた。
左奥の島は、(多分)無人島の祇苗島(ただなえじま)か、三宅島(テキトー)。
うーん…雲が多いな…
実は神津島には、西側の神津島港と東側の多幸湾という二つの港がある。
通常は神津島港に着岸するけど、天候や海の状況によって、
どちらの港に着くかが決まる。
民宿や観光スポットが多いのは神津島港。
よって、ほとんどの観光客は神津島湾側の宿を取っている。
多幸湾に着いた場合、ひと山越えて、
神津島湾の方へ来なくてはいけないので厄介だ。
この日は、雲が多いものの穏やかな天候&波のため、
神津島湾へ入港。
神津島の西側。
かなり緑豊かな島だ。
中央にそびえ立つ山は天上山。
平安時代の838年(承和5年)にな噴火をしたことが、
『続日本後紀』に記されている。
明日、アタック予定。
9時10分、神津島着。
タラップから上陸。
やっぱり警察官がいる。
この日に泊る宿は旅館 徳左(とくざ)。
特にお迎えを頼んではいなかったが、
ちゃんと来てくれていた。
手前のダイハツが徳左さん
品川ナンバーだった。
他の車も品川ナンバーだったので、
神津島の車両は品川ナンバーのようだ。
神津島には自動車教習所がない。
大島には伊豆大島自動車学校があるので、
そこで取得するのかな?
御主人が運転するダイハツに乗って、
徳左へと向かう。
試しにポケモンGOを立ち上げてみると、
すぐさまコダックが現れた。
ポケストップが点在しているし、ジムもある。
徳左は港からそんなに遠くなく、
細い坂道をグイグイあがって、5分とかからずに到着。
ご主人、メチャメチャ運転が上手い!
狭い車庫に迷うことなく一発で、入れていた。
地図の白い○が、徳左。
チェックインをして、荷物を預け、
いよいよ神津島を満喫だ。
以降、「神津島 PART1」へと続く。