<神津島 記事一覧>
「神津島 PART1」
「神津島 PART2」
「神津島 PART2」からの続き。
前の晩、早寝したからか、5時半ぐらいに目が覚めた。
ベランダから天気を確認。
雲が若干多いが、まずまずの天気。
この日、アタック予定の天上山を同じくベランダからチェック。
かなりガスっている…。
朝、山に雲がかかることは頻繁にあることなので、
あまり気にしない。
再び布団に寝転がってうたた寝。
気持ち良い。
7時半に朝食。
アジの干物とハムエッグ。
これだけでご飯が進むね。
昨晩に続きモリモリ食べた。
徳左の食事は美味しいです。
評判通りだった。
徳左をチェックアウトし、
今晩お世話になる民宿まさきへ。
まさきは予め伝えておけば、
天上山へ登る人向けにお弁当をこさえてくれる。
前日に電話をして、女将に明日、天上山へ登るから、
お弁当を用意して欲しい旨を伝えた。
「何時に登るの?」と聞かれ、
8時半ぐらいからと伝えると、
「明日は晴れるから、もう少し早くから登った方がいいよ」と言われた。
しかしながら、徳左での朝食の時間もあるので、
それは無理と答えると、
「じゃぁ、たくさんの水を持って行って。熱中症対策ね」とアドバイスをしてくれた。
で、そのまさきは、
神津島のメインストリートである都道224号に面しているんだが、
少し路地の奥に建物があるので解り難い。
夜の写真しか撮らなかった。
開けっ放しの玄関から建物に入り、
「すみませーん」と声を掛けると奥から女将が出てきた。
荷物を預けて、弁当を受け取る。
「登山口まで車で送ってあげたいんだけど、
ちょうど船が着く時間だから無理なの。ごめんね。
水をたくさん持って行きなさい。
熱中症に気を付けてね」
昨日の電話と同じアドバイスをされた。
とりあず500mの水を2本用意したんだが、
女将のこの忠告がいかに重要だったかを後で知ることとなる。
さらに半袖、短パンの出で立ちを見て、
「その格好で行くの?」と聞かれた。
そうだと答えると、
「結構、背の高い植物が生えているから、かぶれないようにね」と。
水の用意と同じく、これもまた重要な忠告であったことを後で知る。
ついでだったので、天上山を登るのはキツイかどうかを聞いたら、
「そんなにきつくない」と言われた。
実は前日に神津島オートサービスの大将にも、
同じ質問をしたんだが、「幼稚園児でも登ってますよ」との返答。
どうやらそこまでハードではないようだ。
まさきを出て、都道224号の坂道を神津沢に沿って延々と登る。
赤丸がまさき。
なるべく日陰を歩くも、早くも汗がしたたり落ちてくる。
600mほど進むと天神橋の道標。
天上山には、黒島、白島などいくつか登山口があるんだが、
最もポビュラーな黒島登山口から登ることに。
黒島登山口まで1.3キロ。
平坦な道なら余裕だが、坂道である。
でもまだ序の口なんで、体力的には全く問題ない。
天神橋から前浜方面の写真を撮る余裕がある。
大した高さでもない天神橋から見ても中々の景色。
標高571mの天上山の頂上からの眺めは、さぞ美しいことでしょう。
期待を胸に黒島登山口を目指すと、
親子が海藻のようなものを日干しする作業をしていた。
気になったので、「それは何ですか?」と問うと、
「天草」という返答。
天草で作ったところてんは、神津島の名産物。
少年は阪神のキャップをかぶっており、
阪神ネタで話を広げようかと思ったが、
忙しそうなので自粛した。
天神橋から1キロほど緩やかな坂道を歩くと、
突如、山の神・冷風穴なる穴が現れた。
穴の前に立っただけで、冷気が漂ってくる。
穴の中に入れば、ヒンヤリ。
天然クーラーだ。
まるで地中から風神が風を送っているかのよう。
山の神・冷風穴から350mぐらいで、黒島登山口へ。
ここから先はトイレがないので、要注意。
黒島登山口のトイレ付近からの光景。
天神橋からの風景と大分異なる。
用を足した後、いざ天上山へアタック。
山道かと思ったら舗装された道だった。
少し拍子抜けしながら歩き続けると、
いよいよ未舗装の道に!
しかし、あまり勾配がなく平坦で、
一向に“登る”という行為に至らない。
暫く歩くと港が見えてきた。
これは神津島湾の反対側に位置する多幸湾。
天上山はグルッと回り込んで登るのか?
若干の違和感を覚えると、前方から男性の登山者が現れた。
山の挨拶をすると、
「もう天上山、登られたのですか?」と聞かれた。
「いや、これから登るんですけど」と答える。
「あれ、おかしいですね。私は多幸湾から登って来たので、
この先に黒島登山口があるはずなんですが…」
俺は間違っていない!と思いつつも、
自信がないまま、男性と別れてそのまま進む。
すぐに天上山の伝説 観音様姿岩を見るための筒が。
わーい、観音様が見えたぁ!
耳を当てると風の音が聞えてくる!
って喜んでいる場合ではなく、
やっぱりおかしい。
この先が下り坂なのだ。
これだと多幸湾に着いてしまう。
どうやら先程の男性の言っていることが正しいようで、
来た道を引き返すと、先のトイレの近くに黒島登山口を発見。
なぜ見落とした…。
入山時間を備え付けのノートに記載し、
膝への負担を軽減するため登山杖を借りて、
今度こそ天上山へアタック!
初っ端からずっと階段が続く。
途中途中に現在何合目かわかるようになっているんだが、
3合目あたりでゼロゼロ状態に。
高さの異なる石段を日差しを遮るものがない状態で登る。
キツイ。
先程の多幸湾方面からやってきた男性に追いついた。
「やっぱり私が間違っていました」というのがやっとで、
お互い「キツイですねぇ…」ぐらいしか会話が出来ない。
写真を撮る気力もなく、10合目を目指してひたすら石段を上る。
当然、喉が渇く。
水分補給をする。
瞬く間にペットボトルの水が無くなっていく。
このペースだと用意したペットボトルの水が、
すぐになくなってしまう。
まさきの女将の忠告が、脳裏に甦る。
さらに登山道が狭いうえに、
シダの木等々、草木がかなり生えていて、
身体の露出した部分に触れる。
かぶれは大丈夫だろうか?
怯える。
合目に辿り着く度に休憩。
水を少しずつ飲み、
ギャツビーのアイスデオドラントボディペーパーを首の後ろに貼り付け、
熱中症対策を講じるも、容赦のない日差しが降り注ぐ。
8合目で、お父さん、お母さん、小学高学年ぐらいの少年が追い抜いて行った。
あまり疲れた様子はなく、凄いと思った。
こちらは、休憩、登る、休憩、登るを繰り返し、
ようやく10合目に到着。
幼稚園児でも登れる!?
確かに涼しいシーズンなら大丈夫かもしれないけど、
夏場は不可能だろう。
多幸湾からやって来た男性は、上ってくる気配がない。
唯一、小学高学年ぐらいの男の子とご両親が、
休憩している我々を追い抜いただけで、誰も登ってこない。
相当、過酷です。
で、ここ10合目が頂上ではないという事実を突きつけられる。
10合目の標高は476m。
天上山の標高は571mである。
しかも見えているのは、黒島展望台であり、
天上山の最高地点ではない。
黒島展望台は標高524m。
あと50m弱もある。
10合目からは平らではあるが、背丈ほどもある草木が覆う道を進む。
草が露出している腕や膝に触れて、不快。
たまに枝や葉の先が当たって痛い。
そして、見るだけでゾッとする階段が待ち受けていた。
炎天下でこれを登るのか!?
かなりピヨッたが、幸い雲が出て来て太陽が隠れた。
せっかくここまで来たんだから!
気力を振り絞って登りましたよ。
黒島展望台到達。
これまでの人生で、山頂に登ったことは余りないが、
一番印象に残っているのは、石垣島のマーペーこと野底岳。
※参考記事「沖縄2014 3日目」
断崖絶壁と360度、大パノラマが圧巻だった。
マーペーの標高は282.4m。
黒島展望台は524m。
242mの差があるからか、
マーぺーのような落ちたら終わりというスリルはないが、
黒島展望台からの眺めは、マーペーに負けていない。
西側の前浜方面。
昨日、あの砂浜でパン食べたなぁ。
南南西方面。
奥に見えるのが、神津島空港。
南東側、先程登って来た10合目方面。
水たまりのようなものは、千代池。
火口跡で雨水が貯まって出来た池。
ほとんど枯れている。
枯れているといえば、
この時点で500mlのペットボトルを1本飲み干してしまった。
北東方面。
人工物がない。
見通しが悪いが、これが広大な天上山の頂上。
北西側。
都道224号から天上山を見上げた時に見える削られた部分だ。
西側方面。
なんかアイルランドみたい。
天上山の頂上は広大で、
表砂漠、裏砂漠、新東京百景展望地、不動池、ババア池など、
見所が満載で、全部回ってみると5時間かかる。
全部は無理。
昼ご飯もまだなんで、休憩に適しているという表砂漠から、
白島登山道で下山するルートを選択。
黒島展望台から下り坂を歩く。
またもや細い道に草木が茂っている。
長袖長ズボンが欲しい。
水分といい、民宿・まさきの女将の言ってたことが、
ほぼほぼ正しいということを思い知らされた。
ようやく草地獄を抜けると、
8合目付近で出会った親子3人のファミリーの母親と少年が現れた。
挨拶をしてから、「お父さんは?」と問うと、
息子が力尽き、泣いて行きたがらなかったので、
独りで奥の方まで行ってしまったという。
やるねぇ、お父さん。
母子と別れて歩いて行くと、
草木が減り、段々と砂地になってくる。
スマフォを確認すると圏外。
先程まで晴れていたのに、すっかり空は雲に覆われている。
周りに人は誰もいない。
少し不安になる。
そして、『眼には眼を』という10代の頃に見た映画を思い出す。
強烈な映画で、トラウマムービーとして挙げられることもある作品。
ある男の策略で、砂漠を彷徨うこととなった男の話。
1958年にアンドレ・カイヤット監督が手掛けたフランス映画だ。
半世紀以上も前に作られた作品だが、
近年のホラー映画以上の恐怖を味わえる。
しかもグロ無し、残虐シーン無し。
黒島展望台から数十分で、表砂漠に到着。
緑があるので、完全なる砂漠とは言えないが、雰囲気はある。
それにしても、カラスがうるさい。
ハゲタカよりはましか。
表砂漠にはテーブルとベンチがあり、
まさきの女将に作ってもらったお弁当を食べることに。
おにぎり2個、鳥の唐揚げ、たくあん、神津島名物サメジャーキー。
おにぎりは、かなりデカイ。
水分補給を調節していたうえに、
塩分強めのお弁当で、ついつい残り1本となった500mlの水をグビッと飲んでしまう。
そして、ちょうど食べ終わる頃に、白島登山道方面から、
先の単独行動をとったというお父さんがやって来た。
聴くに大分ガスが出ているとのこと。
黒島登山道の方へ向かうお父さんと別れ、
こちらは白島登山道を目指して出発。
岩に直接書かれた矢印を目印にして、
岩の階段を登って行く。
途中にあった鳥居。
説明が一切なく、なんなのかよくわからないが、
鳥居がある以上、神道的なものなのでしょう。
鳥居の奥に穴が開いている。
穴稲荷?
この穴稲荷の近くに天上山の最高地点に登れる道があったが、
ガスがかなり出てきたのと、曇っているとはいえ気温は高く、
疲労の蓄積を感じていたので、登頂はやめておいた。
ここから白島下山口までの道が、かなり良かった。
下界である都道224号から天上山を眺めると見える抉られた山肌。
かつて天上山は風雨による土砂崩壊が激しく、
村落に土石流災害を多くもたらした。
この抉られた部分は災害を防ぐため、
地盤を安定させるべく人工的に削られたもの(治山工事)。
大正15年から工事が始まり、
昭和46年に“一応”完成したとのこと。
凄い光景でした。
治山工事跡の先の道がステキ。
なんかワクワクする。
右側の窪地は、不入ガ沢(はいらないがさわ)という名で、
神代の時代、伊豆諸島の神々が集まり、
水を分ける相談をしたと伝えられている。
パッと見ると、戦隊モノのロケに使えそう。
右手に不入ガ沢、左手は断崖絶壁の道を進むと、
白島下山口に辿り着き、ここからはかなり整備された階段となる。
視界も開けていて、見晴らしが良いが、
ものの数分で、両脇雑木林に。
この日、この道を誰も歩いていないからか、
頻繁に蜘蛛の巣に引っ掛かる。
杖を前方で上下に振り、
蜘蛛の巣を切るように降る。
途中、一組の男女と擦れ違い、
白島登山道入り口へ到着。
ここで黒島登山道入り口で借りた杖を返却。
下りではあったが、気温・湿度ともに高く、
少し熱中症の症状が現れる。
ベンチに座り、残り少なくなったアイスボディペーパーを首にあて、
水をチビチビ飲む。
もう少し休みたいところだが、
蚊の攻撃が激しく、腰をあげる。
白島登山口から村落までは、まだ数キロある。
ハイキングコースのような道へ。
するとすぐ右側に石碑を発見。
左側は“山土神”という文字が彫られている。
これまで多くの石碑を見てきたけど、
“山土神”というのは初めて。
まぁ、文字通りの神なのでしょう。
右側は、“天上砂山科学植生事”とある。
側面に昭和31年十二と刻まれているが、
なんの石碑なのかわからない。
裏面は「水源かん養林」と読める。
このワードを検索すると幾つかヒットするが、
イマイチよくわからない。
字から読み解くと水源を保全するための木々ということか。
水は大切だからね。
道を進む。
苔が良い感じ。
少しだけ鎌倉の切通しを偲ばせる。
ガキの頃から苔が好きだった。
庭に生えている花よりも苔に魅せられた。
今から20年ぐらい前、
初めて北海道へ行った時に支笏湖を訪れた。
そばに観光名所の苔の洞門があり、
立ち寄る予定だったんだが、熊出没のため封鎖中で行けなかった。
その後、何度も北海道へ行っているが、
苔の洞門を訪れる機会は得ていない。
そんなことを思い出した。
白島登山口から十分ぐらい歩くと、
鳥居があり、脇には不動尊が。
風化具合を見るに、かなり古そう。
なんでここに不動明王がいるのか?
先程からずっと降り道、階段が続いているし、
草木に覆われていて直射日光を浴びることはないのだが、
湿度が高いせいか、異常に汗が噴き出してくる。
道もそこそこ険しくて、
時に安全歩行のために張られた綱を伝って階段を下ることも。
さらに日陰故に、時たま滑る。
何度か足を取られてコケそうになった。
日陰とはいえ暑いし、
白島下山口付近の整備された道とは程遠く、
神経を使いながら下山したためか、次第に体力を奪われていく。
急な木の階段を下り切ったところで、
喉の渇きに勝てず、ペットボトルの水を飲み干した。
ここからは割と平坦な道だったんだけど、
熱中症の症状が顕著になってきた。
指先がピリピリと痺れ、呼吸が荒くなる。
水がない。
唯一の頼みであるギャツビーアイスボディペーパーを
首筋に張り付けて熱を逃がしながら歩くと、
ようやく舗装された道路が見えてきた。
この時点で喉がカラッカラ。
ゼイゼイと肩で息をする。
舗装された道に出たとはいえ、
まだ村落までは距離がある。
ビール…いや、水分だったら何でも良い。
自動販売機を求めながら歩く。
すると天上山の頂が望めた。
数十分前にあそこにいたのかと思うと感慨深い。
良く登ったなぁ…
良く降りてきたなぁ…
しかし、水分が欲しい。
旅館・まさきの女将の
「水をたくさん持っていきなさいよ」
という言葉が身に沁みる。
しかし、誰もいない。
この1〜2時間で出会ったのは、
天上山の砂漠での一家のお父さんと、
白島からの下山途中のカップルだけ。
人いねぇ〜、店も民家もねぇ〜。
でも盗難多発地域。
いってぇ、誰が何を盗むってんでぇっ!
水分補給を欲するあまり、
イライラモードに入っていると、
少し先に自動販売機を発見!
やった!
これで熱中症が緩和できる!
しかし、自動販売機はバツだった…
見慣れたラベルの缶が並んでいるが、
よく見ると下段の右から3番目の倒れた缶が、
“すきっとフルーツ飲料 ごめんね。”じゃないか。
1999年発売で、翌年製造販売中止。
下段一番左の“のほほん茶”。
“のほほん、のほほん、のほほん茶”
メグ・ライアンのCMじゃないかっ!
CMオンエアの前年1998年、メグ・ライアンは、
『シティ・オブ・エンジェル』、『ユー・ガット・メール』に主演。
両作品とも小生が勤めていた映画宣伝代理店の担当作品だった。
(因みにその会社は今年の8月末に解散…倒産してしまった!)
直接担当じゃなかったけど、会社一丸で頑張って(?)共に大ヒット。
メグ・ライアンは『シティ・オブ・エンジェル』で来日。
媒体各社からの引きは絶大だった。
アメコメの女王として君臨し、飛ぶ鳥を落とす勢いで、
それが“のほほん茶”のCM起用に繋がったのだと今でも思っている。
そんな“のほほん茶”も“ごめんね”同様、99年発売で翌年終了。
ってことは、この自動販売機は、
2000年頃から放置されているってことか?
確かに自動販売機の下の方を見ると朽ち果てており、
時の年月を感じさせる。
たった一つの壊れた自動販売機でも、
これだけのネタ元になる。
誰が住んでいたか知らない廃屋よりも、
廃自動販売機の方が、いつ頃の時代のものなのか分かり易いんだなぁ、
と思った矢先に廃車群。
特に2番目の写真は豪快だ。
廃車にするにも金がかかる。
だったら放置ってことなのかな。
これら廃物を見ると、
近場に民家やお店は無さそう。
ヤバイ、熱中症!
能古島でも熱中症の症状が出たけど、
今回は周りに誰もいない率が高く、
精神的なダメージもデカい。
どこも痛くない。
疲労感もないのに、体が動かない。
痺れる。
息が荒い。
そして、誰もいない。
村落まであと、少し。
それは間違いない。
先が見えているから歩けた。
そして、遂に稼働している自動販売機!!
でかした伊藤園!
キリンの淡麗も売っている。
が、しかし!
<br>
あれほど喉が渇いていたのに。
あれほど自動販売機を求めていたのに。
この喉の渇きを潤し、
熱中症を解消してくれるのは、
やっぱりお茶や水でも発泡酒でもなく、ビールでなくてはならない。
わけのわからない欲求が働き、
この自動販売機をスルー。
スルーした理由は、
ビールが飲みたいというのもあったが、
もうじき村落の中心部へ辿り着くという安心感もあった。
あんまりないけど、なるべく日陰を歩いて、村落到達。
ようやく商店・橋本屋でビールを購入
店の前に座ってグッと飲んだ。
人生で3番目ぐらいに美味いビールだった。
マジで美味かった。
<br>
熱中症には冷えたビールが効きます!!
(個人の意見です)
で、橋本屋でビールを買った時に、
地焼酎・盛若を販売していることと、
朝の8時から営業をしていることを確認。
今買うと荷物になるので、
明日、民宿・まさきをチェックアウトした後に買おう。
休憩後、始動。
汗をかなりかいたので、風呂に入りたい。
ということで、昨日に引き続き神津島温泉保養センターへ向かうべく、
神津島オートサービスで自転車を借りた。
大将に天上山に登って来たと伝えるも、
「あっ、そうっすかぁ」とにべもない返事…。
昨日借りたマウンテンバイクは、
タマタマへのダメージがデカイ。
我慢して乗り続けたところで、
俺のタマタマがナッシーのように強い進化を遂げるわけもなので、
今日はママチャリにした。
都道224号線の坂道を前浜方面へ下っていくと、
ごっついバイクに乗った神津島オートサービスの大将が、
追い抜いて行った。
タマタマへのダメージが少ないママチャリは快適で、
景色を楽しみながら快適にサイクリング。
前方に見える白っぽい岩は、うずまき岩。
その名の通り、近くで見ると渦を巻いているように見える。
そして、沢尻湾の手前で、
バイクに跨った神津島オートサービスの大将が、
前方より疾走してきた。
手を振ると手を振り返してくれながら擦れ違った。
そういえば、昨日、マウンテンバイクを借りる際に、
「チェーンが外れたらすぐに連絡ください。10分以内に向かいます」
と大将が言っていた。
もしかしたら貸し出した自転車にトラブルがあっての出動だったのかも。
大将、JAFFみたい。
そんなこんなで、神津島温泉保養センターに到着。
ゆっくり湯に浸かって、
天上山登山の疲れを癒した後、来た道を戻る。
自転車の返却まで、まだ時間が少しあったので、
前浜の傍にあるかき氷屋さんで、かき氷を頂いた。
店名は忘れたが、夏季限定のよう。
スナックの居抜きのような店内だった。
しかし、お金を払ってかき氷を食べたのはいつ以来か?
自転車返却後、まさきへ。
案内された部屋。
民宿なので、部屋の設備にはまるで期待していなかったけど、
テレビがブラウン管…。
18時に夕飯。
民宿の夕飯は早い。
朝、天上山に登る前、荷物を預けに時に、
昨晩の夕飯でタカベを食べたかを聞かれた。
食べたと答えたところ、
「同じじゃつまらないだろうから、ちょっと考える」と言われた。
結果、金目鯛!
神津島の名産品のひとつである、ところてんも嬉しい。
あと、一番左のカレー風味の小鉢がとても美味しかった。
夕食後、近くにある地元民が集う居酒屋へ行ってみたが、
かなりの客入り・地元臭がプンプン・外から値札が見えたが高いので躊躇。
<br>
さらに多くのお客さんがタバコをバカバカ吸っていて、タバコ臭くなるのは間違いない。
また風呂に入るのが面倒。
ということで、やめた。
結局、歩いて前日に引き続きスーパー・マルハンへ。
開いてて良かった!
鮮魚コーナーに行ってみたら、ホウサンなる刺身が売っていた。
ホウ酸なら知っているが、魚のホウサンは知らない。
調べてみたら、そこそこレアな魚のようだ。
「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」
写真の上下のパックは、肝系の筋が見えるけど、
ホウサンの肝なのだろうか?
まさきで金目や刺身を頂いたので、もう魚はトゥーマッチ。
代わりとなるカワキモノ、酒を買ってまさきへ戻る。
飲みながら、今の時代からするとあまりに映りの悪いブラウン管のテレビで、
リオ五輪バレーボール女子のグループリーグ第1戦を観戦。
キム・ヨンギョンに圧倒された。
バレーボールの後、適当にチャンネルを回した。
神津島のコミチャン?
“本日の放送…「中学生島しょ体験ショートステイ」
き、気になる…。
が、睡魔に勝てず、歯を磨いて寝る。
因みに1
歯を磨く際に、洗面所の蛇口から出た水を口に含んだが、
スーパー錆びの味がした。
マルハンで買ったミネラルウォーターで口を漱いだ。
因みに2
この日、登った階数が107階だった。
歩行距離も11キロとまずまず。
そりゃ、眠くなるわな。
以降、「神津島 PART4」へと続く。