2017年05月03日更新

辰巳起点散策8 門前仲町

2017年2月11日、所用があり辰巳へ行った。


所用と所用の合間の時間を利用して、門前仲町へ。


丁度、稀勢の里が横綱に昇進した頃だったので、
歴代の横綱の名前が刻まれた横綱力士碑がある富岡八幡宮に立ち寄った。


※参考記事
「辰巳起点散策5 PART2 富岡八幡宮」


横綱力士碑の裏を確認してみたが、
1月23日に横綱になったばかりだからか、
まだ稀勢の里の名はなかった。


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さて、時刻は午前11時半。


少し早いが昼ご飯を食べよう。


門前仲町といえば、深川めし。


深川めしは、駅弁でしか食べたことがない。


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2016年9月10日名古屋出張の際、新幹線の中で朝飯として食べた。


本場で深川めしが食べたい。


富岡八幡宮の傍に深川めしが食べられるお食事処があったが、
店の外に出ているメニューを見ると2000円弱のお値段。


庶民的な金額じゃないよね。


もっと安く深川めしを食べられるお店はないかと、
永代通りをぶらぶら歩いていると、
深川あさり蒸籠飯を税込980円で提供している門前茶屋という店があった。


さらに入口の扉には「禁煙」という貼紙が。
素晴らし!!!!!!!!!!!!
迷わず入店。


まだ11時40分なのに、ほぼ満席。


入口近くのカウンター席に座り、
深川あさり蒸籠飯を注文。


待っている間、店内を見ると、
デカい換気用の鐘みたいな物体があった。


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下には焼き機と座椅子がある。


夜は、焼いたものをしゃもじに載せて、
お客さんに渡す光景が有名な炉端焼の田舎屋みたいになるのかな?


因みに田舎屋、クソ高いです。


待つこと数分で、あさり飯が運ばれてきた。


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うまそぉ〜。


箸ですくって口に含む。
味は薄目。
青海苔が良いアクセントになっている。


カウンターに置いてあった深川あさり飯の説明文によると、
深川の漁師が、あさりのみそ汁をご飯にぶっかけて船上で食べていたのが起源。


いつの頃からか、炊き込みご飯となった模様。


門前茶屋では、高音高圧の蒸し器で短時間に一気に蒸すので、
あさりが固くならずに芳醇な味わいが増して、
ご飯とまろやかに一体化するとのこと。


正直、メチャメチャ美味いかと言われるとそうでもないが、
この値段で江戸前の深川めしが頂けるのは、グッドでしょう。


また来たいと思った。
(これ重要)


サックと頂きまして、12時ピッタリに店を出ると長蛇の列。


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行列ができるのも納得。


この後、門前仲町のスナック街を抜け、枝川へ。


枝川といえば、都内屈指のコリアン・タウン。


しかも昭和の頃は劣悪な環境に置かれていた。


いまから3年前に枝川へ行ってみた。


「辰巳起点散策3 PART1」


知らなければ、コリアン・タウンであることすら、
意識しないぐらい閑静な住宅がだったんだが、
1つだけバラック小屋が残っていた。


昭和を探求したい身としては、
そのバラックの存続が気になる。


健在だった!


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どこもかしこも絶賛再開発の東京において、
この建物は、文化遺産にした方が良いんじゃない?


かつてこの地が、
どのような存在であったかを示す貴重な建造物としてね。


枝川に限らず、2011年の震災に起因する耐震と、
2020年の東京五輪に向けての整備によって、
歴史が埋没してしまうのでは?


そろそろ辰巳に戻ろう。


枝川から三ツ目通りへと向かうと、
見事にトランスフォームした鉄筋が。


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どうやら火事の現場のよう。


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若干、まだキナ臭い。


調べたら1月6日の早朝に火事があった


工場みたいだし、犠牲者はいなかったのかな…。


死者と言えば、三ツ目通り沿いにある都営辰巳一丁目アパート。


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事故物件で有名な大島てるのサイトによると、
辰巳一丁目アパートで孤独死が頻発している。


中にはミイラ状態で発見されることも…。


居住者の殆どが、老人と外国人。


かつてバラック街であった枝川よりも、
辰巳一丁目アパートの方が、時代に取り残されているかも…。


そして、開発の波は、
憩いの場である辰巳の森海浜公園にも押し寄せていた。


オリンピックアクアティクスセンター(仮称)の建設始まった。


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この公園の建設場所は、かつて広場だった。


キャッチボールやフライの練習に超最適だった。


2020年、東京オリンピック。


これが決定しなければ、以前のままだったはず。


経済効果がいかほどか知らないけど、
オリンピックによって風景や環境が、破壊されるのは嫌だな。


かつて都市開発を優先して、日本橋の景観を損ねた。


同じ様なことが起こらないといいのだが。




※参考記事:
「辰巳起点散策 PART1」
「辰巳起点散策 PART2」
「辰巳起点散策 PART3」


「辰巳起点散策 PART1 新木場」
「辰巳起点散策 PART2 於岩稲荷田宮神社」
「辰巳起点散策 PART3 鐵砲洲稲荷神社」


「辰巳起点散策2 PART1 富賀岡八幡宮」
「辰巳起点散策2 PART2 木材・合板博物館」
「辰巳起点散策2 PART3 辰巳桜橋」


「辰巳起点散策3 PART1 枝川」
「辰巳起点散策3 PART2 越中島貨物線廃線」
「辰巳起点散策3 PART3 荒川河口橋〜葛西臨海公園」


「辰巳起点散策4 夢の島公園」


「辰巳起点散策5 PART1 八幡橋」
「辰巳起点散策5 PART2 富岡八幡宮」
「辰巳起点散策5 PART3 深川不動尊」


「辰巳起点散策6 東陽町」


「辰巳起点散策7 都営辰巳一丁目アパート」

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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