8月5日(土)〜7日(月)にかけて、北陸を旅してきました。
4時半に起床。
東京駅から6時16分発の北陸新幹線かがやき501号に乗車し金沢へ。
新幹線といえば、駅弁。
今回は、東京駅の駅弁屋 祭で購入した山の信州いろどり弁当。
前夜、焼肉食べ放題で肉を食べ過ぎ、
腹がかなり張っていたので、ライトな駅弁をチョイス。
しかしながら、更に腹が膨れました。
旅行の前の日の夜に焼肉食べ放題はやめた方が良い。
8時46分、金沢駅着。
金沢駅のシンボル、鼓門
当初は富山を拠点にしようと思っていたんだけど、
金沢へ行ったことのある同僚2名から、
富山まで行くのならば金沢に行くべきだという強い勧めがあり、
人生初の金沢となった。
まず目指したのは、世界遺産の白川郷。
白川郷は岐阜県なので、
本記事のタイトル「北陸旅行」というのは間違っているんだが、
他に良いタイトルが思い浮かばなかった。
白川郷は岐阜駅からよりも、
金沢、富山からの方がアクセスがよく、
金沢や富山のガイドブックにも掲載されていることが多い。
白川郷への交通手段である車を借りるため、
反対側の金沢港口にある日産レンタカーへ向かうと、
兼六園口の鼓門に引けを取らないインパクトの巨大オブジェが。
「悠よう」というモニュメントらしく、
明るい未来へ向かう金沢を願っていて、
カタカナで「カナザワ」と読めるとのこと。
読めるかな…。
駅前広場の一画の池にはハスがなっていた。
上の方を見るとレンコンが!
「初めてハスにレンコンがなっているのを見た!」と思ったが、
後々調べたらこれは花托だった。
レンコンはハスの地下茎の部分でした。
勉強になりました。
駅舎や周辺が美しく整備されていたので、
新幹線開通の賜物かなと思い、
日産レンタカーの女性店員さんに話を伺ったところその通りだった。
店員さん曰く、大阪の大学に通っていて、
卒業後地元に戻ってきたら、駅が綺麗になっていて驚いたとのこと。
特に金沢港口は「裏」と呼ばれるぐらい鄙びていたが、だいぶ変わったそう。
で、借りたマーチをかっ飛ばして、
1時間ちょいで白川郷到着。
白川郷の入口にある蕎麦屋脇本の客引きのおじさんが、
「駐車場は1000円。うちの店でお昼食べたら駐車場代タダだよ」と、
声を掛けてきたが、そのままスルーした。
せせらぎ公園駐車場にマーチを停め、
庄川に架かるであい橋を渡っていよいよ合掌造りの集落へ。
中国人はもちろんのこと、韓国人や東南アジア系、
フランス人、スペイン人、英語圏の人と、
幅広い外国人観光客が見受けられた。
集落に入ったものの下調べをしておらず、
何から見て良いのかわからないまま、
とりあえず白川八幡神社へ向かう。
メインストリートの側溝の蓋が木製だった。
コンクリートの蓋よりも、
温かみがあって、白川郷にマッチしている。
マンホールも白川郷オリジナル。
前日に金沢を勧めてくれた同僚とスカパー!の人と、
変わったマンホールを収集するマンホールフェチの話をしていたので、
このマンホールはタイムリーだ。
(その同僚にLINEで写真を送った)
白川八幡神社。
奈良時代創建。
これからの旅程の安全を祈る。
この後、適当に見て回って、
印象に残ったものを幾つかピックアップ。
まずはやっぱり合掌造りの建物。
白川郷の代名詞。
叉首構造の切妻造りとした茅葺きの家屋を合掌造りという。
右の建物は、明善寺の鐘楼。
真ん中が寺院の台所である庫裡。
明善寺は、本堂・庫裡・鐘楼門のすべての屋根が、
茅葺きの合掌造りという珍しい寺。
庫裡は明善寺郷土館として一般公開されている。
集落の西側にある天守閣展望台からの風景。
白川郷を紹介する際によく使われる写真は、
ここから撮られている。
高い建物がないってのは、いいものです。
夏なので緑豊かですが、
春夏秋冬で景色が異なるのでしょう。
展望台の奥に行くと、
かつてここに中世の山城・荻町城があったことを知らせる案内板。
なんで天守閣展望台という名なのかと思っていたんだが、
こういうことだったんですね。
築城年代は不明。
南北朝時代に南朝の公家達が隠れ住んだ城だったらしい。
さらに奥にも展望台があった。
展望台から集落に戻り。
ぶらぶら。
合掌造りの民家では最大級規模の和田家住宅。
村・県・国指定の重要文化財。
次は白川郷のメインストリートにあるオススメの場所。
まずは今藤商店のどぶろく風ソフトクリーム。
どぶろくといっても、アルコール度数は1%以下。
あまり甘くなくさっぱりとした味だった。
続いて、美然 ゆめろむ館(旧板谷家)。
300円を支払うと内部を見学できる。
当主である地元の作家の板谷峰止の木彫り作品などが展示されている。
まず大栃の神木・幸舞門。
完全に女性器ですね。
初っ端から強烈ですが、展示物はどれもインパクト大。
全裸の聖母が多い。
白川郷の銘木のイボが、若干キモイけど神秘的。
階段で2階に上ると合掌造りの内部構造を見ることができる。
豪雪地帯なので、雪が屋根に積もらないよう三角形にしている。
梯子で3階にも行ける。
3階の窓からの風景。
風が抜けて涼しい。
明治時代には、通気性が良く真夏でも涼しいことから、
建物内で養蚕業が営まれ良質な繭を生み出していたそう。
窓からはどのように茅葺き屋根の部分が、
柱にくくりつけられているのかを間近で確認できる。
建物から出て、先ほどの3階の窓を見てみると、
上の部分に鬼瓦のようなものを発見。
窓から邪鬼が入ってこないようにしているのかな?
個人的にはこの美然 ゆめろむ館が、白川郷で一番面白かった。
この他、白川郷で気になったもの。
放水銃。
ほとんどが木造建築の白川郷。
火事になったらすぐに消化できるように、
集落の至る所に放水銃が設置されていた。
屋根の棟に生えた草。
植物の逞しさを感じずにはいられません。
美然 ゆめろむ館の近くにあった謎の木像。
解説板もなく、なんであるのか不明。
スカパー!のアンテナ。
アンテナを設置している家は2軒ぐらいあった。
よくよく考えてみると、
茅葺き屋根にはテレビアンテナがない。
この地に暮らしている人たちは、
どうやってテレビを受信しているのだろうか?
調べてみたら、飛騨高山ケーブルネットワークによって、
地デジ対応が成されていた。
ケーブルテレビで見ることのできるチャンネルだけでは、
物足りないと感じている人たちが、スカパー!に加入しているのかな。
であいの館 観光案内所の男子トイレ内。
海外からの観光客が喜びそうな趣のある和のイメージ。
ではあるのだが、麦茶といろはすのラベルは、
剥がした方が良いと思う。
以上が白川郷なのですが、
全体的な印象はよく整備された観光地。
棚田、3棟並びの合掌造り、集落の外にある合掌風景など、
立ち寄っていないスポットもいくつかあった。
全部見て回るにはもう数時間必要だが、
同じく合掌造りで知られる世界遺産・五箇山にも行く予定だったので、
1時間半ほどで切り上げた。
以降、「北陸旅行 1日目 PART2 五箇山」へと続く。