2018年05月08日更新

辰巳起点散策14 PART2 お台場 レインボーブリッジ

「辰巳起点散策14 PART1 お台場 台場公園」からの続き。


幕末の遺構が残る台場公園で、
165年前の我が日本の防衛技術を感じた後は、
現代の日本の建築技術を知るべくレインボーブリッジ遊歩道入口へ。


遊歩道オープンまで待つこと1時間。


それだけ待ったんだから、
この日、台場口の一番乗りでありたい。


開門を待っていると、
レインボーブリッジをジュグると思しきオジさんが登場。


「俺、並んでますから」をアピールして、立ちふさがる。


開門となり、一番乗りを死守!


IMGP6081_RRr.JPG


がっ!


ものの数秒で抜き去られた。


IMGP6082_RRr.JPG


この後もランナーが数人追い抜いて行った。


初のレインボーブリッジ遊歩道だったんで、
とりあえず踏破出来ればいいやぐらいな感じだったんだけど、
南北ルートがあるではないか。


IMGP6083_RRr.JPG


どちらのルートにするか少し迷ったが、
台場公園と第六台場を上から見てみたいので、
サウスルートをチョイス。


巨大な吊り橋を歩く。
なんか興奮する。


IMGP6084_RRr.JPG


ここから海にダイブしたら死ぬんじゃないか?
と思うも、自殺防止用の柵はない。


個人的には何でもかんでも「安全」だと、
人間の危機管理能力が低下すると思っている。


よって、このままでOK。
過剰な安全対策は要らん。


途中、サウスからノースルートへの変更が可能。


IMGP6085_RRr.JPG


このままサウスで。


歩いて程なく台場公園の全景が見えてきた。


IMG_2985_RRr.JPG


一般人が、この角度から台場公園を撮影出来るのは、
レインボーブリッジだけだ。


これだけで1時間待った甲斐がある。


先程の「護岸に陥没箇所があり、大変危険です。」という警告のため、
足を踏み入れることが出来なかった桟橋も上から確認できる。


IMG_2987_RRr.JPG


向かって右側には「史蹟 品川臺場」の碑がある。


かつては一般人も船着き場へ足を踏み入れることができたんだろうな。


続いて、第六台場。


IMGP6089_RRr.JPG


鈴木光司の短編集「仄暗い水の底から」収録の「孤島」の舞台。


この無人島に置き去りにされた人の物語。


こうやってレインボーブリッジから見ると、
人知れず第六台場で生活するのは無理だな。


テクテク歩いていくと台場アンカレイジが見えてきた。


IMGP6092_RRr.JPG


さもアンカレイジという言葉を知っているかのように書いたが、
吊り橋のメインケーブルを固定(定着)させる為の
巨大なコンクリートブロックであることを初めて認識。


アンカレイジ部分は自動ドアが設置されている。


IMGP6094_RRr.JPG


内部は関係者以外立入禁止なので、ただ通過するだけ。


アンカレイジの通って少しすると、
第六台場を別角度から見る事が出来る。


IMG_2990_RRr.JPG


船着き場があるが、かなり短い桟橋なので、
小型ボートクラスじゃないと接岸できそうもない。


上の写真では解り難いが、
向かって左側に藤棚のようなものが設置されていた。


いよいよレンボーブリッジの主塔部へ差し掛かる。
景色も大分変ってくる。


IMGP6097_RRr.JPG


首都高速湾岸線の海底トンネル(東京湾トンネル)の出入口や、
船の科学館が見える。


子供の頃、海底トンネルの坑内はコンクリではなく、
水族館のような透明なアクリル板で、
海底の様子を見ながら通ることが出来ると勝手に思い込んでいた。


父の運転する車で初めて東京湾トンネルを走行した時、
コンクリで固められ、海中を見る事が出来ないと知り、
かなり落胆した記憶がある。


まぁ、透明なアクリル板であったとしても、
ヘドロのしか見えないのでしょう。


船の科学館は小学生の時に社会科見学で訪れた。


丁度、映画『南極物語』が大ヒットしている頃で、
劇中に登場する南極観測船宗谷が展示されており、
同級生たちと子供ながらに、
「これがあの宗谷か」と感慨に耽ったことを思い出す。


「オーイ!タロー!ジロッー!一緒に日本へ帰ろう!!!」


いえ、「一緒に日本へ帰ろう!」は水島です。





現在のわたくしが、涅槃像を筆頭に巨大仏像に興味を示ようになった根本的なきっかけは、
もしかしたらガキの頃に、学校行事として見たこの市川崑作『ビルマの竪琴』かもしれない。


youtubeのダイジェストを見ると、
CGがない時代の「これぞ映画!」っていえる演出、撮影、編集、演技だ。


見れちゃう。


「仰げば尊し」…泣ける。


中井貴一、石坂浩二、若いなぁ〜。


川谷拓三、小林稔侍!?
出演していたんだぁ〜。


竪琴を持って日本兵のところへ行く現地の子は、
なんと言っているのだろうか。


「ファイトンテーマ!」
市川崑監督は、『ビルマの竪琴』の他、
『犬神家の一族』自作リメイクをしているが、
前者は成功、後者は失敗だった。


自分で綴っておきながら、
まさかレインボーブリッジから、
『ビルマの竪琴』に行き着くとは思いもよらず。


こういう脱線は、
この記事が何を伝えたいのかのが分からなくなるし、
記事も長くなるし、それに伴いアップも遅くなる。


でも散策している時には知らなかったことを、
派生で知ることが出来たりするのが楽しい。


2018年4月現在、違法なんだろうけど、
1976年版『犬神家の一族』がまんまyoutubeにあがっている。





翌日のことを考えて途中で止めたけど、
冒頭から引き込まれた。


冒頭といえば、スティーヴン・スピルバーグ監督作
『レデイ・プレイヤー1』冒頭3分レースシーンが、
日本のみ限定公開されたんで見てみた。





生身の人間がアクションしていたり、本物の車を使っていて、
足りない部分を補うためのCGだったらいいと思う。


例えば、『ジュラシック・パーク』や『マトリックス』、『バイオハザード』、
近年だったら『マッドマックス 怒りのデス・ロード』とか。


フルCGのアクションを見ても何も楽しくない。


CGなんて言葉が浸透していなかった、
SFX世代の人間なので特にそう思ってしまうのかな。


また話が逸れてしまった。


レインボーブリッジに話を戻す。


この巨大な吊り橋を歩いていて感じたのは、揺れ。


でも揺れの原因は、遊歩道と並列の車道を通る車ではなく、
一段上の首都高速を走るトラッククラスの車両。


デカいのが通る度にガタガタと揺れる。


揺れによる恐怖心は、若干あったが、
一番ホラーなのは、超高速で走行するバイクの排気音。


吹き抜けになっているが、
その音の響きは、密閉されているトンネルとほぼ変わらない。


きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーん!
と耳を劈くような音をまき散らして走るバイクの爆音は、
聴覚の敵だ!


ホラー映画とか見ていて思うのは、
視覚よりも聴覚を刺激する方が怖い。


いきなり「ドンッ!」と大きな音を出された誰だって驚く。


視覚的恐怖と聴覚に訴える怖さを組み合わせたら、
最恐であることを熟知しているのが、M・ナイト・シャマラン。


『シックスセンス』『サイン』等々、
実際には無い効果音を入れる手法を用いている。


こけおどし、反則という人もいるようだけど、
人を驚かす演出としてはアリだと思う。


さてレインボーブリッジ遊歩道も終わりに近づくと、
地上から子供たちの元気な声…いや、大人の黄色い声援が聞こえてきた。


下を眺めると少年たちがサッカーの試合をしていた。


IMGP6099_RRr.JPG


こんな角度から生でサッカーの試合を見たことがない、


子供よりも親たちの黄色い声援が聞えてくるのは、
私が携わっている少年野球チームの試合の時と同じかも。


親あっての少年球技。


そうこうするうちに芝浦出口。


IMGP6100_RRr.JPG


自動ドアの奥にあるエレベーターに乗って、7階から一気に下界へ。


シースルー型なので、景色を楽しみたいところだが。
アッという間に地上に着いてしまう。


芝浦口からお台場口のレインボーブリッジ。


IMGP6106_RRr.JPG


この橋を歩いたのかぁ〜という満足感は得られた。


気力・体力・(時の運)は残っていたので、
このままノースルートで戻る選択肢もあった。


でも辰巳までの所要時間を考慮すると、
あんまり余裕がない。

仕方なく最寄駅の芝浦ふ頭駅を目指すも、
そこそこ距離があった。


その歩行距離を鑑みると、
ノースルートの3/2ぐらいは踏破しているはず。


だったらノースルートにすれば良かったと思いつつ、
芝浦ふ頭駅からゆりかもめに乗ってお台場海浜公園駅へ戻る。


IMGP6108_RRr.JPG


お台場海浜公園駅の改札でSuicaをタッチしたら、
たった一駅分で「247円」!


高っ!
うまい棒が24本も買えるじゃないか。


レインボーブリッジの芝浦口から芝浦ふ頭駅の所用時間と、
ゆりかもめの待ち+乗車時間を足したら、
やっぱりノースルートで戻るべきだったかも。


お台場海浜公園駅から、
東京都道482号台場青海線を東雲方面に向かって歩く。


有明テニスの森公園を過ぎると有明コロシアム。


IMGP6110_RRr.JPG


1988年8月13日、前田日明VSジェラルド・ゴルドーという格闘技界において、
歴史的な一戦が行われた場所。





実際に有明コロシアムに足を運んだのがいつだったか覚えていないが、
リングスでの田村潔司VSニコライ・ズーエフ戦や、
リングスの旗揚げ10周年記念特別興行、
NOAHのGHCヘビー級戦を見に行った記憶がある。


有明コロシアムは、客席からリングを見下ろす感じで、
とても見易い会場だった。


コロシアムっていう響きも良い。
戦いの場という雰囲気が漂う。


現在は東京オリンピックに向けて、平成29年12月〜平成31年7月まで改修中。


そんな有明コロシアムの真ん前が、
NOAHの聖地、ディファ有明。


IMGP6112_RRr.JPG


久々に来たけど、こんなに拓けていたっけ?
特に向かって右側。


なんだか印象がかなり異なる。


ディファ有明でも何度かNAOHの試合を観戦。
丸藤正道のfrom コーナー to コーナーという技に感動したなぁ。





駐車場に故・永源遥のごっついアメ車が停まっていたっけ…。


今、有明コロシアム、ディファ有明近辺にいる旨を、
プロレス好きの仲間にLINEで伝えつつ、
テクテクと歩いていくと…。


IMGP6114_RRr.JPG


昨日訪れた宮崎勤による第四の事件現場、
都営東雲アパート群。


意図してなかったが、また来てしまった。


こうやってみると、築年数の割には結構綺麗だ。


以上、「辰巳起点散策14 お台場」。


幕末を感じる台場公園も楽しかった。
そして、何よりもレインボーブリッジを徒歩で渡ったのは、
巨大ブリッジ好きとしては、大きな収穫だった。


そして、この日の昼食。


松屋のチーズタッカルビ定食。


IMG_2994_RRr.JPG


2日前の夕飯は、softbankユーザーのプレミアムプライデーで、
吉野家の牛丼。


昨日の朝食は、新木場の松屋で朝食定食。
昼はまた吉牛。
夜は近所のスーパーで買った天丼弁当


今日の朝食は、ゆで太郎のかき揚げ丼と盛りそば。


食生活終わっている…。




※参考記事:
「辰巳起点散策 PART1 新木場」
「辰巳起点散策 PART2 於岩稲荷田宮神社」
「辰巳起点散策 PART3 鐵砲洲稲荷神社」


「辰巳起点散策2 PART1 富賀岡八幡宮」
「辰巳起点散策2 PART2 木材・合板博物館」
「辰巳起点散策2 PART3 辰巳桜橋」


「辰巳起点散策3 PART1 枝川」
「辰巳起点散策3 PART2 越中島貨物線廃線」
「辰巳起点散策3 PART3 荒川河口橋〜葛西臨海公園」


「辰巳起点散策4 夢の島公園」


「辰巳起点散策5 PART1 八幡橋」
「辰巳起点散策5 PART2 富岡八幡宮」
「辰巳起点散策5 PART3 深川不動尊」


「辰巳起点散策6 東陽町」


「辰巳起点散策7 都営辰巳一丁目アパート」


「辰巳起点散策8 門前仲町」


「辰巳起点散策9 妙見島」


辰巳起点散策10 洲崎神社〜木場公園


「辰巳起点散策11 JR総武本線越中島支線〜砂町銀座商店街」


「辰巳起点散策12 若洲」


辰巳起点散策13 PART1 富岡八幡宮
辰巳起点散策13 PART2 山谷
辰巳起点散策13 PART3 東雲

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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