我愛する「クレヨンしんちゃん」の主人公、
野原しんのすけの声を担当している矢島晶子さんが、
2018年6月29日の放送回を持って降板することになった。
『オタケベ!カスカベ野生王国』完成披露試写会舞台挨拶時(撮影・私)
「クレヨンしんちゃん(アニメ)」の公式サイトのお知らせ
なんとNHKも報道している。
このニュースは昼過ぎに同僚のワカから教えてもらった。
(原作者の故・臼井儀人先生の行方不明のニュースもワカから聞いた)
野原しんのすけの声は、矢島さん以外考えられないと思っていたので、
とてもショックだった。
降板の理由は「しんのすけの声を保ち続けることが難しくなった」。
何度も完成披露試写会の舞台挨拶を見てきた。
矢島さんの地声としんのすけの声はまるで違う。
あの独特のしんのすけの声を出すのは、
喉に相当の負担がかかっていたのだろう。
誰もがしんのすけの声は、矢島さんしかいないと思っている。
本人もそれは分かっていたと思う。
苦渋の決断だったに違いない。
自分の思い描いた声が出せなくなったから辞める。
矢島さんのプロ意識の強さの表れなのでしょう。
「『映画クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国』完成披露試写会舞台挨拶 取材記」で、
小生が書いた原稿を矢島さんにしんのすけの声で、
読んでもらったことがあると書いている。
確か、「伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!」の時だったと思う。
当時担当していた映画情報番組のゲストとして、
しんのすけの着ぐるみに出演してもらった。
その場には矢島さんはおらず、しんのすけは無言。
すると現場にいた「クレヨンしんちゃん」の女性Pが、
「どこかで矢島さんにお願いして、声もらいましょうか?」と、
粋な提案をしてくれた。
そして、「伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!」完成披露試写会の舞台挨拶の後、
有楽町朝日ホールの控室で、
矢島さんに既に収録済みの映像を見ながら、
カメラマイクにしんのすけの声を吹き込んでもらった。
超感激。
自宅に「劇場版クレヨンしんちゃん」のDVDが、
1993年の第1作目「アクション仮面VSハイグレ魔王」から、
2002年の大傑作「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」まであるし、
初期TVアニメの傑作選DVDも数枚持っている。
上記記事でも触れているが、初期の作品を見てみると、
今のしんのすけとは、喋り方がかなり異なる。
矢島さんやスタッフたちが、試行錯誤しながら、
今のしんのすけの声を作りあげたということが分かる。
うーん、やっぱり唯一無二。
矢島さん降板は残念だ。
野原ひろし役の藤原啓治さんも、
先だって降板しているが、
病気静養が理由なので、いつか戻ってきてくれるのでは?
という期待があった。
しかし、矢島さんは完全に降板。
果たして後任は誰が務めるのか?
既にネット上では、
矢島さんの声に寄せるのか、
それとも全く異なる声にするのかで、
いろんな意見が飛び交っている。
個人的には「ルパン三世」のクリカンのように寄せて欲しい。
後者を取った「ドラえもん」は、未だに馴染めない。
いつまで経っても「ドラえもん」は、大山のぶ代さんなのだ。
声優さんに詳しくないので、
誰が適任とかはわからない。
現在の野原ひろしを担当している森川智之さんは、
まったく違和感がない。
ひろしの声を寄せたのなら、バランスを取って、
しんのすけの声も寄せた方が良いように思う。
とにもかくにも、
1992年4月13日の番組放送開始から26年3か月間。
矢島さんお疲れ様でした!!