2018年10月15日更新

法政大学多摩キャンパス PART9 草戸山〜城山湖

2018年10月7日(日)、前日に引き続き早朝から法政大学多摩キャンパスへ。


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「法政大学多摩キャンパス PART8 大戸観音〜大地沢〜八雲神社」


この日は所用と所用の間にかなり時間的な余裕があったので、
前の日に断念した大地沢ハイキング周回コースに挑むことにした。


登山口がある大地沢青少年センターを目指し、
昨日同様、大戸観音堂の横を通った。


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きのう散策の帰りに大戸観音堂の前を通過した際、
境内にクレーン車が入っていて、
台風24号の影響で倒れた掲示板の撤去作業しているのを目撃した。


そして、この日、掲示板は撤去されたのかなぁ〜って思って見たら、
あった…。


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移動しただけかい!


まぁ、確かにまだ使用可能のように見える。
使えるものは大切に使うのは良いことだ。


歩を進め大地沢ハイキングコースに到達。


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大地沢青少年センターで用を足した後、
受付で周辺のハイキングコースマップをゲット。


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水分も多めに用意。


準備万全!
いざ、クライムオン!
急坂を登っていく。


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前日よりも十分な睡眠を取っているのもあり、
快調に登っていく。


最後に登山に行ったのはいつのことか?
運動不足のまま登ってきた。


あまり膝が強い方ではなく、以前、高尾山に登った際に、
膝をやられて歩行困難になったことがあるので、
いつ膝が悲鳴を上げるか常に不安であった。


無意識に杖になるような木の枝を探しながら登っていると、
トラロープ出現。


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トラロープが必要なほどの傾斜ではなく、
むしろ折れて道幅を狭めている木の枝の方が厄介。


これは1週間前に関東地方を直撃した台風24号の影響でしょう。


これ以外にも至るところで台風の被害が見受けられた。


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テレビ東京のキャラクターが反転したみたいだ。


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台風には木を根元からなぎ倒す威力もある。


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決定打は台風24号なのだろうけど、
それ以前の頻発した台風や豪雨などのダメージが、
蓄積されていたのかもしれない。


当然、登山道にも倒木が横たわっていたのだが、
通行し易いように切断されているところもあった。


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ここで杖になりそうな木の枝をゲット。


折角、木の枝を手に入れたものの、
最初の急坂後は比較的なだらかな道が続く。


「杖いらなかったかな?」なんて思っていたら、
来た!来ました!


木の根っこの急階段!


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これはなかなかしんどく、当然、息が切れたのだが、
登り切った時は息を整え、まるで疲れていないかのように振る舞う。


なぜなら登った先にボーイスカウトの一行がいたから。
子供たちにええ格好し。


なんの得にもなりません…。


ボーイスカウトご一行さんに挨拶をして、
先に行かせてもらう。


この先から段々と倒木が酷くなっていく。


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先程のように切断されていない。
あまりに多くて匙を投げたのだろうか?


写真だとわかりにくいが、奥に巨大な倒木があり、
隙間をくぐるように通り抜けなくてはならなかった。


上から見たら巨大な倒木。


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丁度ボーイスカウトの一行たちが、
難所に取り掛かっていた。


この先も倒木が連発。


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手元のマップを確認するともうすぐ階段があり、
その階段を登り切れば草戸山山頂だ。


そして、その階段を登り切ったところで…


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完全に道が塞がれていた!


くぐることも乗り越えることも出来ない。


ここまで来て引き返すのか!?


それは嫌だ。


よく見ると向かって右側に、
急場しのぎと思しき迂回ルートがあった。


迂回ルートは道幅が狭く、右に切れ落ちており、
右側に体重がかからないよう、
木の枝の杖を駆使して慎重に進む。


何とか登山道へ帰還。


最大の難所をクリアすると、すぐに頂上!


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マップには書いていないが、頂上には松見平休憩所があり、
日曜日ということもあって、多くのハイカーで賑わっていた。


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見晴台からの眺望。


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橋本駅方面の街並みが見渡せる。


ここから草戸峠、峠の丘を経由して、
大地沢青少年センターへ戻る。


左手に城山湖を見ながら進む。


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2013年に訪れた際には、かなりの貯水量があったが、
この日は湖の底が見える程、枯渇していた。


「法政大学多摩キャンパス PART4 城山湖」


後で調べたら城山ダム水門改修工事が実施されており、
その関係で水を抜いているのかもしれない。


そして、ここからきつい階段が連発する。


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これはなかなかえぐかった。


マップを見ると草戸山山頂から草戸峠までは、徒歩10分。


すでに10分ぐらい歩いていたが、草戸峠に出くわさず、
ふれあい休憩所に至った。


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「あれ?おかしいな?」と思っていたら分岐。


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分岐の右端にあった道標には、
榎窪山・三沢峠とマップにない名が。


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分岐の登りの方の奥の道標も、
マップにない大垂水峠(南高尾)。


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分岐の中央にあった道標は、野鳥観察休憩所


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「????」


「これってもしかして道迷いってヤツ!?」


大垂水峠方面からやって来た夫婦のハイカーに声を掛け、
現在地点を確認したところ、
草戸峠とは真逆の方向に進んできていたことが判明。


どこかで道を間違えてしまったようだ。


ハイカー曰く、
このまま進むと大縦走になるとのこと。


来た道を戻るのがベストなのだが、
またあの草戸山頂上近くの倒木群を突破するのは気が重い。


もう一本の道、野鳥観察休憩所方面を進むと、
どこにたどり着くのか訪ねると、
親切にもきちんとした地図を広げて調べてくれた。


どうやら城山湖の方へいけるらしい。


城山湖なら土地勘がある。


ハイカーにお礼を述べ、野鳥観察休憩所へ向かう。


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それにしてもどこで道を間違えたのだろうか?


後で地図を見返したところ、
草戸山山頂の松見平休憩所が三叉路で、
どうやらそこで道を間違えたようだ。


他に道があったとは…
完全に見落としていた。


そもそも草戸山山頂から歩いた山道の左手に
城山湖が見えっているのがおかしかったのだが、
手元のマップに城山湖が描かれていなくて気づけなかった。


野鳥観察休憩所への道は、歩きやすい下り坂が続く。


下りだから良いが、逆だったら嫌だなぁ。


ところどころ電線が切れて垂れ下がっていたりと、
台風の影響を垣間見ながら歩き続け、野鳥観察休憩所に到着。


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折角なので野鳥を観察。


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一羽もおらんかった…。


野鳥観察休憩所のはす向かいには、
加藤武雄文学碑の道標。


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どうやらこの先に文学碑があるようだが、
加藤武雄ってどなた?


調べたら、この地出身の小説家だった。


今回はスルーしたので、
加藤武雄の文学碑の詳細は、コチラのサイトで。


ここで登山道が終わり、アスファルトの道になる。


もう用済みということで、旅の友であった木の枝とお別れ。


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ありがとう。おかげで膝が痛くならなかったよ。


まだ時間があったので、城山湖展望台へ行ってみることに。


すぐに発電所があった。


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だいぶ小規模だが、どのぐらいの電力を供給しているのだろうか。


中々の坂道を登り切り、約5年半ぶりに城山湖展望台へ。


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完全に水が抜かれている。


もしかしたらレアな光景なのかも。


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あの道、5年前歩いたなぁ〜。
ついこの前のことのようだけど、もう5年も前なんだ。


そんな感慨に耽った後、法政大学へと戻ることに。


近くに金刀比羅神社があるので、参拝していこう。


途中にある急階段。


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この階段を上った先には航空神社がある。


以前、訪れた時は航空神社の存在を知らなかったので、
何故、こんなところに航空にまつわる神社が?と、
少し驚いたことを思い出す。


因みに航空神社は、
戦時中この地で爆撃墜落死した戦闘機飛行士の死を悼むとともに、
航空安全を祈願して建立されたもの。


航空神社の真下にあるのが金刀比羅神社なのですが…


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あれ?
なんか変だぞ?


そして、衝撃の光景が待ち受けていた!


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木がなぎ倒されていた!!


折れた木は鳥居にのしかかり…


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木の先端は建物の屋根を押し潰していた。


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見るも無残な光景…。
まるで廃神社。


保存樹木のプレートがあるし、
おそらくこの神社の御神木的な木だったはず。


それがこの状態…。


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なんとも切ない…。


昨日、今日と台風24号の被害を見てきたが、
金刀比羅神社が一番酷かった。


修繕にはそこそこお金がかかるだろう。
行政は動いてくれるのか?


2018年11月8日にこの地を訪れたことを綴ったブログがあった。


ブログに上がっていた写真を見ると、
復旧工事がなされていた。


良かった、良かった。


さて、法政大学へ戻ろう。


そのためにはこの急な階段を降りなくてはならない。


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階段を降りるのが、そもそもあまり得意ではない。
駅の階段とかも早く駆け降りることができない。


ここは急ぐ必要もないので、、
足を踏み外さないように慎重に降りていく。


階段を降り切ると大戸観音へ至るアスファルトの道があり、
そこから法政大学へ向かおうと思ったら、
倒木があるためなんと通行止めだった。


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この道の先に野球場があり、
子供を迎えに行きたいらしいお母さんドライバーから、
野球場への行き方を尋ねられた。


通行止めなので、ぐるっと迂回しないとならない旨を伝えると、
困り果てていた。


こちらも予定していたコースが使えなくなっていたため、
だいぶ遠回りになるが、5年前に踏破した小松ハイキングコースの帰路を選択。


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「法政大学多摩キャンパス PART3 小松ハイキングコース、龍籠山金刀比羅宮」


でもよくよく考えると、“車両通行止”なので、
歩行者は通行OKだったんだよね…。


バリケードの横に歩行者が入れる隙間があるし。


まぁ、前回は小松ハイキングコースを登ってきたが、
今回は逆に降りるので、また違った風景を楽しめるかもしれない。


小松ハイキングコースを進むとすぐに評議原に至る。


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かつて片倉城、津久井城、小松城の武将が、
落城の相談した場所であったと言われている。


草戸山の登山道よりはましだが、
小松ハイキングコースにもいくつか倒木があった。


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荒れた森林がそこかしこに…。


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山道の妨げにはなっていないが、豪快に折れた木も。


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やっぱり台風の脅威は凄いと思いつつ、
ハイキングコースを快調に進んでいくと小松城跡。


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空堀と思しきところを見てみてが、やっぱり「???」。


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前回同様、「山城跡ってこんなもんだよね」と思いながら、
小松城跡を立ち去った。


少し離れたところから見ても、
ここに城があった痕跡は見当たらない。


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それにしても「こんなに距離があったっけ?」と萎えるほど、
中々ハイキングコースの終着点に着かない。


ハイキングコースに入ったのが、15時20分。
出口にたどり着いたのが、15時55分。


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30分以上もかかっていた。


ここからは神奈川県道48号線を歩く。


途中にある酒屋・えのもと。


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2013年の散策時に暑さと水分不足のため軽度の熱中症に陥ったのだが、
その窮地を救ってくれたのが、このえのもとだった。


水とおにぎりを買って、水分とパワーの源である炭水化物を得ることができた。


実はこの日もすでに所持していた飲み物が尽きており、
喉がかなり乾いていた。


迷わず店内に入りコカ・コーラゼロを購入。


2013年の時と同じ女将さんがいたのだが、
多分、女将さん、小生のこと覚えていたと思う。


支払いの時に「あれ?どこかで見たことあるわね」という顔をしたし、
「毎度ありがとうね」と言ったから。


こちらこそありがとうです。
ナイスな立地にあるえのもとは、県道48号線のオアシスです。


水分を補給し足取りも軽く…いや、実際には結構疲れていて、
足取りは重かったのだが、なんとか町田街道に到着。


法政通りと町田街道の交差点から、八雲神社が見える。


昨日訪れた際は、倒木が社殿に寄りかかっていたのだが、
なんだか様子が異なる。


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階段を登って確認したところ、
木が綺麗に撤去されていた。


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八雲神社の麓には消防団の施設があるので、
速やかに撤去作業がなされたのかもしれない。


何にしても景観が損なわれていたので、
撤去されてよかった。


祀られているご神体も喜んでおられることでしょう。


時計を見ると法政大学での所用まで、
まだちょっと時間があった。


しばし思案した結果、
城山湖から通行止めになっていた道の反対側へ行ってみることにした。


先述のように、決して疲れていないわけではない。
むしろ疲れている。


にも拘わらず歩く。


このようなちょっとしたトランス状態は、
ウォーキングハイ!?


大戸観音堂を通り過ぎ、テクテク歩くこと10分強、
通行止めの道の反対側に着いた。


通行止めだった…。


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まぁ、そりゃそうだよなぁ〜。


この通行止めのすぐそばに、
先程、お母さんドライバーに聞かれた野球場がある。


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さぁ、そろそろタイムオーバー。
法政大学へ戻るとしよう。


左側に敷地面積がかなり広い民家があるのだが、
その裏山を何気なく見上げたら…


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倒木やばくね?


手間に木があるとはいえ、
風にあおられて倒木が雪崩落ちてきたら、
家に直撃だ。


木が倒れているから、地盤もゆるくなっている可能性があり、
土砂崩れの恐れもある。


民家ではおばあちゃんとおじさんが、
呑気に話をしていたが、怖くないのかな?


この後、法政大学に着き、
所用を済ませて帰宅したのだが、
この2日間は台風の威力を思い知らされた。


そんな本日の散策のトータル歩行距離は25キロだった。
結構歩いたな。


さてさて、何度も訪れた法政大学多摩キャンパスですが、
おそらくもう行くことはないだろう。


行く理由がなくなった。


よって、この界隈の散策は今回が最後になる可能性が高い。


しかしながら草戸山から三沢峠方面への縦走とか、
面白そうなのでもしかしたらまた訪れるかもや。




【法政大学多摩キャンパス 散策記一覧】
「法政大学多摩キャンパス PART8 大戸観音〜大地沢〜八雲神社」
「法政大学多摩キャンパス PART7 寺田町ウォーキングコース」
「法政大学多摩キャンパス PART6 高尾」
「法政大学多摩キャンパス PART5 圓林寺」
「法政大学多摩キャンパス PART4 城山湖」
「法政大学多摩キャンパス PART3 小松ハイキングコース、龍籠山金刀比羅宮」
「法政大学多摩キャンパス PART2 明観寺」
「法政大学多摩キャンパス PART1 大戸観音堂、高良山若宮八幡社」

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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