先日、日本PTA全国協議会の調査で「子供に見せたくないTV番組」の第1位に「クレヨンしんちゃん」(以下「クレしん」)が選ばれたと報じられました。
調査は小学5年生、中学2年生の保護者を対象に行なわれました。理由は「子供が真似するから」。(小5、中2の段まで来て、悪影響もないだろうにと思うのは僕だけか?)
にしても「クレしん」を選んだ保護者の方々はちゃんと「クレしん」見てるのか?
見ていたとしてもちゃんと「クレしん」のテーマを理解しているのか?
疑問ですねぇ〜。
確かに主人公・野原しんのすけの言動には「それどうなのよ!!」的なものが多く含まれています。
自分も以前は「下品なアニメ」という認識でした。
しかし、「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」(’01)を見てその考えが180度変わりました。
家族のため、未来のために闘うしんちゃんの姿に涙が止まらなかった。
大人が泣ける大傑作だったのです。(前の席に座っているおじさんも泣いてました)
続く、大人の恋としんのすけの男としての成長を描いた「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」も素晴らしかった。(本作品は文化庁のメディア芸術祭のアニメーション部門で大賞も受賞しています)
「クレしん」では野原家の人々の家族愛や親友たちとの友情といったテーマが描かれているのです。
テレビシリーズでも映画ほどではないですが、このテーマは随所に見ることが出来ます。
今回、「クレしん」を「見せたくないTV」に選んだ保護者の方、固定観念に囚われず、まずは「オトナ帝国の逆襲」、「戦国大合戦」あたりを騙されたと思って見て下さい。
そんなに「クレしん」悪いもんじゃないですよ。
そして、現在、謎の組織から追われるはめになった野原家の逃走劇を描いた劇場版最新作「嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード」が公開中です。
これも家族がテーマ。笑えたぁ〜。もう一回見に行くぞ。
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