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映画でニンマリ3
#18
 阪神優勝で世界中がフィーバーしましたが、自分も優勝に浮かれたのか優勝翌日本当に熱を出し、会社を休むという失態を。。。「まぁ、18年ぶりですから」と言いながらも情けねぇー。

 さて、今回も音楽ネタ。凶悪犯罪者を輸送するための空輸機を舞台に、不運な事件で投獄された元軍人(ニコラス・ケイジ)と凶悪囚人との激しい戦いを描いた「コン・エアー」という映画がります。

 この中で、空輸機の乗っ取りに成功した囚人たちが、飛行中の機内で浮かれて騒ぎまくるのですが、その時に掛けている曲を聴きながら囚人の一人(変態役のスティーヴ・ブシェーミ)が「皮肉だな、これは飛行機が墜落してメンバーが死んだバンドの曲だ」とボソリと言います。

 その曲とはレイナード・スキナードの代表曲「スウィート・ホーム・アラバマ」。

 レイナード・スキナードはブルースをベースとしたトリプル・ギターがウリで、70年代にサザン・ロックの代名詞的存在で大活躍をしたバンド。サザン・ロックというだけあって、南部の泥臭い曲や黒人音楽から強い影響を受けています。

 「スウィート・ホーム・アラバマ」は彼らのセカンドアルバム「セカンド・ヘルピング」(’74)のオープンングを飾る曲で、全米8位のヒットを記録。

 この曲はニール・ヤングが人種問題に関連して南部人批判をテーマにした「サザン・マン」(「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」収録)に対する南部からのアンサー・ソングとして書かれたことでも有名。(歌詞にもニール・ヤングと出てくる)

 「スウィート・ホーム・アラバマ」でその人気を不動のものにしたレイナードは、その後も名盤を発表し、多くのファンを魅了しますが1977年、ツアー中のバンドメンバーを乗せた飛行機が墜落し、ボーカリストのロニー・ヴァンザントを含む複数のメンバーが死亡。残りのメンバーは一命を取り留めたものの、全員が重傷を負うという惨事に見舞われて、活動停止を余儀なくされます。(その後、87年に復活。現在も活動を続けています。頑張れ!!)

 この曲とレイナードの飛行機事故を知っていると、ブシェーミが言ったセリフでニンマリ出来るのです。(ニンマリしていいネタかどうかはちょっと疑問ですが。。。)

 最近だと「スウィート・ホーム・アラバマ」は、エミネムの「8mile」でも使用されています。しかもエミネムのアカペラ・ラップ替え歌ヴァージョン。これもこれでカッチョイイ。

 レイナードは他の曲も「ボーイズ・ドント・クライ」や「ブロウ」など多くの映画で使用されています。他にもたしかいくつかあったなぁ〜。

 更に、レイナード自体としては飛行機事故の直前のツアーを収めたドキュメンタリー「レイナード・スキナード/フリーバード ザ・ムービー」という映画があるので彼らの白熱ライブを見てみたい方は是非!劇場未公開ですが日本盤もDVDになっています。

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