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「哀川翔に惚れる(けどホモじゃないからね)」
#32
 哀川翔。元一世風靡セピアのメンバー。映画「オルゴール」での長渕剛の弟分。その後、Vシネマなどで多くの任侠映画に主演し、竹内力と共に”Vシネの帝王”として君臨。

 伊藤は哀川翔の主演映画を一本も見たことがない。上記の認識しか持っていなかった。

 哀川翔はドラマ「木更津キャッツアイ」に準レギュラーで、そのまま哀川翔役で出演している。岡田准一君扮する主人公ぶっさんが翔さんの大ファンという設定。

 頼れる兄貴として要所に登場し、時に泣かせ、時に笑わせてくれる重要な存在。ぶっさんは哀川翔と会うと涙を流して感激状態。映画版にも出演していて、冒頭から弾けている。

 そんな訳で、見ている我々も知らず知らずのうちに哀川翔に憧れの眼差しを向けるようになり、いつしか”翔さん”と呼ぶようになる。

 そして、タイミング良く翔さん主演100本目「ゼブラーマン」の登場だ。

 ぶっさんに影響された伊藤は見たくて見たくてたまらなくなった。翔さんのロング・インタビューを番組で放送したくてしたくてたまらなくなった。

 そして、配給元の東映さんの協力で、取材のOKが出た。(歓喜)

 取材日当日、試写に行くと本コラム#19と#23に登場する悪友Iとバッタリ会う。
「ふっ、貴様もぶっさんの影響か。俺はこの後、生<ナマ>翔さんだぜ!いいだろぉー」と思いつつ鑑賞。(嫌な奴だな俺。。。)

 ひとつ別の取材に立ち会ってから、翔さんの待つ青山某所へ向かった。いよいよに翔さんと対面だ。

 セッティングのため部屋へ入ると翔さんが雑誌の取材を受けていた。
「おぉぉぉ!翔さんだよ!翔さん!!ぶっさん!翔さんだよぉ!!」と声には出さず、心で叫ぶ。

 取材開始となり、カメラマン伊藤は翔さんの真横でカメラを回す。
「やべぇ〜。翔さんだよぉ〜。翔さんが隣にいるよぉ〜。
 サイン欲しいなぁ〜。
 でも、俺マスコミじゃん。ダメダメ。
 しかし、かっこいいなぁ〜。
 写真一緒に撮りたいなぁ〜。
 悪友Iに自慢したいなぁ〜。
 イカン!イカン!!
 公私混同はイカンよ!!!」

 結局、サインも写真も無しで誘惑に打ち勝ったのですが(当たり前だと一人突っ込み)、我はマスコミとしての自覚に欠け、単なるミーハーと化していた。所詮、自分は小さい野郎だと認識。

 長年、翔さんを応援していた生粋のファンの方々から「テメー!俄かファンだろうがぁ!」と怒鳴られそうですが、翔さんはかっこ良かったです。ハイ。

 ドラマの主人公から影響を受け、興味を持つってのは伊藤の人生であまりなかったことなので新鮮ですな。恐るべし「木更津キャッツアイ」。。。これも一つの興味拡大の方法かな。

 翔さんファンは勿論、「木更津」ファンも「ゼブラーマン」見に行くべし!兄貴の勇姿を目撃せよ!

 にしても、40代前半で100本もの映画に主演って、本当に凄いと思う。

 PS:どうでも良いけど、「オルゴール」に出てくる幼稚園は伊藤が通っていた樫の実幼稚園だ。(プチ自慢)更に、どうでも良いけどドラマ「うちの子にかぎって」の撮影に使用された小学校は我が母校だ。(プチプチ自慢)

「ゼブラーマン」公開記念
『哀川翔ロング・インタビュー』
カミングスーンTVにて
2/14(土)〜2/29(日)ON AIR!

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