<大学の部活でバンドなんぞをやっていた。その部活ではモータウンは定番だった。>
モータウンとはアメリカのミシガン州デトロイトに生まれ育った黒人実業家、ハリー・ゴーディーが1959年に設立したソウル、R&Bなどの黒人音楽を主体にしたレコード会社のこと。
デトロイトはアメリカ自動車産業が盛んな街。つまり“モーター・タウン”。それが縮まってモータウンと呼ばれるようになり、そのままレコード会社の名前となった。
モータウンを知らなくてもモータウンから輩出されたミュージシャンたちの名前は知っているでしょう。スティービー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン・ファイブ、ダイアナ・ロス&シュープリームス、テンプテーションズ。。。
彼らの曲名を知らなくても、必ずどこかで耳にしているでしょう。聴けば「あぁ、聴いたことがある!」となること間違いなし。
モータウンの曲には特徴がある。イントロが短く、ビートが激しく、サビがキャッチーなどなど。。。そういった数々の名曲を総称してモータウン・サウンドと呼ぶ。
伊藤が初めてモータウンを認識したのは中学生の時に見た「再会の時」という映画だった(と思う。。。)。劇中にモータウンの代表曲が散りばめれた名作でした。
サントラ(モータウンより発売)も買ったのですが、、当時、ハードロック/ヘビーメタルばかり聴いていた若造には正直、まだそのカッコ良さがようわからんかったので、それほど頻繁にターンテーブルに乗ることはなかった。ほとんど、オールディーズという感覚でした。
転機となったのは大学時代に在籍した軽音学部。先輩方が演奏していたモータウン・サウンドを目の当たりにし、「かっちょいい!」とちょっとした衝撃を受けた。
以来、今まで流して聴いていたモータウン・サウンドが大好きになった。今でも大好きだし、勿論良く聴く。
そして、多くの人々がそうだったように、伊藤もモータウンの数々の名曲を誰がバックで演奏していたのかを意識したことはなかった。。。
そんなバックバンドのメンバーに焦点を当てたドキュメンタリー映画「永遠のモータウン」が公開された。
素晴らしい映画でした。人間味があり、才能に溢れたメンバーたち。裏方としての葛藤、音楽に対する思い、メンバーの死などが、ベン・ハーパー、ジョーン・オズボーンといったゲスト・ヴォーカリストを迎えて演奏されるライブ映像を挟んで赤裸々に語られる。
世界で最も有名なイントロの一つとして紹介される「マイ・ガール」。言われてみればそうだなぁ〜と思い。ドラムのフィルインの定番フレーズが実演されれば、あぁ〜モータウンの曲はこれから始まるの多かったなぁ〜と思い。ベーシストの故ジェームス・ジェマーソンの人差し指一本での演奏法に驚嘆。そして、ライブの演奏には痺れまくる(試写室で踊りたくなった)
圧巻はチャカ・カーンとモンテル・ジョーダンによる「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」のライブ。(M・ゲイ&タミー・テレルの名曲。「タイタンズを忘れない」で使用されている。)とある要素が加わり(これは見てのお楽しみ)、もう涙ボロボロ。感動して、嬉しくて泣いているだけじゃなくて、なんか色んな感情が入り混じっての涙。
あっ、試写室で泣いているの俺だけじゃん。。。
もっと!もっと!エンドクレジットを長くしてくれぇ〜!!涙がかわかねぇーよぉー!!
まさにNo music,no life!(byタワーレコード)モータウンに出会えて良かったよぉ〜!
モータウンへの目ざめのきっかけを与えてくれた諸先輩方、伊藤はあんまり演奏しなかったけど、モータウン演奏してくれた同輩・後輩。みんなありがとぉ〜!!
ちゅうかぁー全員見ろぉぉ-!!
今年のベストですわぁ。
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