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「話題作短評集」 #59
 映画祭の取材と特番の編集に追われた数週間。少し落ち着きを取り戻し、さぁ、コラム書くぞ!とPCに向かうも、多忙に伴いこのタイミングで公開される作品をあまり見ていないことに気がついた。か、書く作品がない。。。

 仕方がないもう公開しているけど見た話題作について触れてみるか。

 じゃぁ、まずはトム・クルーズが初の悪役に挑んだ「コラテラル」。トムよりもジェイミー・フォックスの方が印象に残る作品だ。話にはちょっと無理があるような気がするけど、映像はかっこいいし見て損はないと思う。カメラがグルグル回らなくてもかっこいい映画は撮れるのだよ。

 次にカメラがグルグル回る「オールド・ボーイ」。アジア映画でこういう手法を取れられると何故か安っぽく感じてしまう。前々回ベタ褒めした「ソウ」もカメラが回る。共に経過時間を短縮かつ的確に表現するために用いた演出法ですが、「ソウ」の場合はプラス残酷なシーンを緩和する役割も果たしている。同じ手法でもその辺の差なのか「ソウ」は全く気にならなかった。あとはまぁ、各人の感性の問題でしょう。

 で、その「オールド・ボーイ」はグルグル回った時点でちょっと引き気味。映画の本質と全く関係ないところを色眼鏡で見てしまう自分が悲しい。全体のトーンや演出方法はデビッド・フィンチャーぽいところが多々ある。今更フィンチャーかい。。。

 とは言うものの良く練られた秀作であることは間違いない。合うか合わないかの問題だ。

 そして「キャットウーマン」。ギャグだよね。ギャグ。あはははははっ

 次に「2046」。うーん。。。好きな人は好きな世界観なのでしょう。元々ウォン・カーウァイ監督が苦手だったので、鑑賞後はやっぱりダメだった。。。という敗れ去った心境に陥った。他にも映画の出来不出来以前の問題で色々言いたいことはあるんだけどさ、あんまり言うと某所から刺客が飛んできそうだからこの辺で。。。

 最後に森田芳光監督作「海猫」。伊東美咲の濡れ場が話題の作品です。同監督作「失楽園」で黒木瞳の裸目当てで見に行った野郎ども。同じ期待を持って「海猫」に挑むと玉砕必至。濡れ場なんかよりも濃いドロドロの人間愛憎劇だ。伊東美咲は頑張ったと思う。

 そう言えば、自分の周りでは黒木瞳が人気者だ。「失楽園」を見て興奮している輩が多い。そんな野郎どもには「略奪愛」を薦めて満足して頂いている。

 話が逸れたところで。。。

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