伊藤Pは「アルマゲドン」以降のマイケル・ベイ監督作品をクソだと思っている。
ポップコーンムービーならポップコーンムービーらしく、バカに徹すれば良いのに、無理にリアリティを追求してしまい、矛盾が生じ白ける。
アクションがウリのはずなのにアクションシーンはカット割が雑なうえアップ多用で、動きの流れがなく、見ている側には何が起こっているのか全く理解できない。これってアクション映画において致命的な欠点でないのか?
だから「アルマゲドン」が好きという人がいるとムキになっちゃって、
「地球のピンチをあんな石油掘削現場でショットガンぶっ放すアホに任せられる?」
「ロシアの宇宙ステーションのレバーが簡単にポッキンと折れるか?ロシアをバカにしてねーか?ヴォルク・ハンの国だぞ!」
「ロシアの宇宙ステーションからシャトルへ脱出するまでの過程を俺に説明してくれ!わけわからん!」
「宇宙から戻ってきたら未知の病原菌とかが付着している可能性があるから、隔離されるんだよ」
などとツッコミを入れ、如何にクソかを説明するという、はっきり言って迷惑極まりない行動に出るのであった。
自分が好きなものをバカにされたり、貶されたりすると気分悪い訳で、当然、好きな映画を貶された相手は不機嫌になる。よって、口論になることもあった。
しかしながら、ことある毎に「アルマゲドン」のクソ度を話していると、不思議なもんで愛着が湧いてくるんですよ。“愛すべきクソ映画”と化し、DVDも購入。何度も見ちゃったりして。
なんて言うんですかね、「嫌よ嫌よも好きのうち」なんですかね?
わかりやすく言うと、デビュー当時からしょっぱい試合ばかりして、ガッカリさせられ続けたプロレスラー志賀賢太郎(ノア)への野次が、次第に愛のある野次に変わり、終いにはノアで志賀ちゃんの試合が一番楽しみになっちゃったみたいな感じですかね?秋山にボロ雑巾のようにされるダメダメ志賀ちゃんの姿をみると興奮するんだよねぇ。早く復帰してくんないかなぁ〜。
って、話がそれたし、全然わかりやすくねぇーよって。
で、そんなマイケル・ベイ監督ですが、デビュー作以降ずっとコンビを組んでいたプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーの元を離れ、ドリームワークス製作で「アイランド」という作品を作り上げました。
今度はどんな“愛すべきクソ映画”になっているかと楽しみにしていたのですが、意外や意外、クソ度はあまり高くないのですよ。ある意味ガッカリなんだけど、普通の観点から見たらそれなりに面白いし、なんも考えずに楽しめると思う。(相変わらずアクションシーンはわけわからんけどね)
「そうかぁ〜、クソの元凶はジェリー・ブラッカイマーにあったんだなぁ〜」と思っちゃうほど、マイケル・ベイ監督作の中ではまともである本作ですが、日米ともにコケちゃいましたぁ〜。
「だから俺の元で働けば良かったんだよ!」とジェリーが嫌味を言っている姿が目に浮かぶ。なんかかわいそうなマイケル。。。凹んでるんだろうなぁ〜。。。。
クソクソ言っているけど実はマイケル・ベイの作品全部見ているし、新作が出るとついつい見たくなる伊藤Pは、どうやら志賀ちゃんと同じようにマイケルが好きになったようだ。
だからマイケルにエールを送るよ!
「アイランド」のコケに負けるなぁ〜!!ガンバレー!マイケルゥゥゥゥ!!!
また、我々に“愛すべきクソ映画”を見せてくれぇェェェ!!!!
|