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恐怖の「ノロイ」

#87

 怪奇実話作家 小林雅文。彼が始めて手がけた怪奇ドキュメンタリービデオの完成直後、小林氏は失踪してしまう。そして、そのビデオはあまりに衝撃的な内容のためお蔵入りとなる。

 映画「ノロイ」は、何故小林氏が失踪してしまったのかを、彼が作ったビデオを検証しながら追跡調査していく。

  ビデオには“ある家からいないはずの赤ちゃんの声が聞こえる”という投書を受け、その調査に乗り出し、真実を追究しようと奔走する小林氏の姿が収められていた。やがて、彼はとんでもない事態に巻き込まれて行く。。。

 「ノロイ」は既に8月20日に公開され、嘘か真か判断がつかない「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」的な内容が話題となり、ヒットを飛ばしている。

 伊藤Pはこの作品をちょっと前の6月上旬に鑑賞。序盤から結構凝った作りになっていて、どっぷりはまりながら見ていた。しかし、中盤に差しかかった辺りで、伊藤Pの体調にちょっとした変化が表れた。

 なんだか左の眼球の奥に鈍痛が走り出し、続いて、首の関節が痛くなり、脂汗が噴出してきた。「なんだろう?」と思いながら耐えていたのですが、左の目ん玉の裏の痛みは、ますます酷くなり会場を出ようかと思うぐらいの激痛と化した。その痛みはまるで目ん玉をギュっと握られつづけるような感じで、周期的ではなく絶えず痛い。

 その頃、映画は小林氏が事件の真相に近づき、呪いを解き放つシーンに差し掛かっていた。そして、不思議なことにその呪いが解き放たれた瞬間、伊藤Pを襲っていた激痛がさぁ〜と引いていくではありませんか。。。本当に、耐えがたき激痛が嘘のようになくなったのです。

 「これって、何?」と狐に抓まれた気分のまま、映画を見終える伊藤P。

 かつてホラー映画とか見ても、その映画の内容自体にあまり恐怖心を感じたことはなかったのですが、見ていた映画が映画だけに今回は別の恐怖を覚えました。「まさか。。。ノロイですか。。。」ってね。


 次の日辺りまで、嫌な気分を引きずったのですが、やがてそんなことも忘れかけたある日、それは再び突然襲ってきた。

 以前、「宇宙戦争」のプレミアイベントを本コラム#80で取り上げましたが、実はその時、またあの激痛に見舞われていたのです。余りの痛さに会場から程近い、テレビ朝日の公園のベンチにうずくまり、痛みが引くまで耐えました。時間的に20分ぐらいでしょうか?そして、「ノロイ」鑑賞時と同じ様に、痛みは突然消えるのでした。。。


 「ひひひひひぃぃぃ、まだノロイは続いていたぁ〜!!」とちょっとパニクる。更に数日後の夜にも同様の激痛に見舞われ、ベットのうえでのたうち回る。


 流石にノロイの恐怖などと冗談を言っていられなくなり、脳溢血、脳卒中などの言葉が頭を過ぎる。そこで、サイトで調べてみたところありました、該当する症状が。それは群発頭痛と呼ばれるもので、原因不明、期間限定の病気(?)だったのです。
 詳しい症状はこちらのサイトhttp://www.geocities.jp/g_zutsu/をご覧頂きたい。


 とりあえず、ノロイが原因ではないと知り一安心したのですが、いつ発症するかわからない症状なので、「いつくるか!?」という恐怖の日々が暫く続きました。

 群発頭痛は発症期間があり、現在は全く起こらないのですが、前述のサイトによると毎年発症するらしいので、また、来年痛みの恐怖に怯えることになるようです。。。

 ある意味、ノロイが原因だった方が良かったかな。。。


 あっ、映画「ノロイ」は結構面白いですよ。ハイ。

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