実在のボクサーの半生を描いたラッセル・クロウ主演「シンデレラマン」が公開。
主人公は真面目な良き夫、良き父のジム・ブラドック。「大恐慌時代で極貧生活だけど、おいらは家族のために頑張るさ。ボクシングの試合に勝って、家族を養うのさ」
ジムの嫁メイ・ブラドック。「信念を持って突き進むあなたをわたしは信じ、支えるわ。そして、家を守るの」
ジムとメイの子供たち3名。「パパ、ボクシング頑張ってね」
ジムのマネージャー、ジョー・グルード。「おれはジムのために私財投げ出すよ。お前に賭けるよ」
ジムは様々な人々に支えられリングに上がり戦う。その不屈の精神により、身近な人々だけでなく、あらゆる人のヒーローとなっていく。
いやぁー、良い映画だねぇ〜。目新しいことはなーんもない、ベタベタな映画なんだけど安心して見ていられる。
この映画には男の誇り、夫婦の愛、親子の絆、友情が散りばめられているし、ボクシングですから、スカッとする。色んな要素が内包されているが故、幅広い層に刺さる映画だと思う。
こういう地味だけど優れた作品が当たって欲しいな。
でも、ラッセル・クロウは実生活でボコボコ人を殴っているから、それが頭を過ぎり「主人公が幾ら良い人でも演じている奴がねぇ。。。」とちょっと興醒め。役者は普段のイメージも大切だ。
さて、その他、9月公開もので見たものをいくつか。
「タッチ」は、原作が大好きである。漫画で一番好きかも知れない。そんな訳で思い入れも強いうえ、漫画の実写化は既にビジュアルが出来上がっているため容易ではないので、イメージ崩壊を恐れたが許容範囲内で助かった。ただ、一点。浅倉南役の長澤まさみが、伊藤P的にストライクゾーンではないのだよ。
ちゅうか、浅倉南は誰にも出来ないよ。無理。そう言った意味では「あまり原作を意識しなかった」という彼女の考えは正しい。そう、別ものなんだよ。って、あんまり言うと同僚Mとかに殺されるから止めておこう。
次、「チャーリーとチョコレート工場」。ジョニデとティム監督だから作り上げられた作品だと思う。本当にティム・バートンの脳味噌ってどうなっているんだろう。。。凄いよなぁ〜。
でもテーマ性とか考えるとこの映画は微妙だ。大人よりなのか、子供よりなのかがちょっと中途半端な気がするんだな。それがこの監督の持ち味でもあるんだけどね。子供たちがこの映画を見てどう思うのか聞いてみたいな。
伊藤Pの感想は“マイケル・ジャクソン”。
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