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「パッチギ!LOVE&PEACE」 #149

 数々の賞に輝いた井筒和幸監督作『パッチギ!』の続編、

 『パッチギ!LOVE&PEACE』。

 

 前作から6年後。

 舞台は京都からコリアン・タウンとして知られる東京の江東区枝川。


 病気の息子の命を守るために危ない橋を渡るアンソンと、 治療費を稼ぐために芸能界に入るキョンジャ兄妹を中心に、 家族の愛情や絆を描く。

  いやー、何が良いってさぁー、 ヒロイン、キョンジャを演じた中村ゆり。
 (前作では沢尻エリカが演じていた)

 スクリーンに彼女が登場した瞬間に、 “トキメキ”ましたね。

 ドンピシャですわ。

 いいねぇー、フレッシュ!って感じ。

 笑う、怒る、睨む、泣く、困る、悩むと様々な表情を見せてくれるのですが、 どの顔も魅力的。

 伊藤P的今年の主演女優賞は中村ゆりに決まりです。

 中村ゆりの魅力だけでもコラム1回分いけちゃうんですけど、 あんまりやり過ぎると宣伝担当のHさんに、

  「バカ」って言われちゃうからやめておこう。

 ということで、『パッチギ!LOVE&PEACE』の魅力は勿論、中村ゆりだけではない。

 「在日」であることを隠して、芸能界で活躍するキョンジャの苦悩なんかは中々興味深い。

  今の芸能界でも“その気(け)”はありますが、 1974年当時は今以上に色々と大変だったでしょう。

 それから本作は [現代]、[劇中劇(キョンジャ主演の戦争映画)]、[アンソンの親父の時代(大戦下)]と3つの物語で構成されている。

  アンソンの親父のパートがちょっと浮いている感は否めないのですが、 この3つのパートが終盤一つに集約され、一気に盛り上げるというかなり強引な力技に、 井筒監督の意地を感じた。

 今回、テーマの一つが戦争ですが、「在日」の人たちが大戦にどう関わり、 どのような感情を持って戦地に赴いたかも描かれている。

  知識不足の伊藤Pとしては「へぇー」という感じ。

 あとですね、もう一つのテーマは家族。

 「在日」というだけで、過剰に反応する人がいると思いますが、 本作に登場する家族の在り方は、別に「在日」に限ったことではないと思う。

 愛する息子が難病にかかったら、「助けたい!」ってどの国の人も思うでしょ。

 その他、お決まりの大乱闘、ユーモア、1974年の時代背景、 西島秀俊など語るべき所の多い作品だと思います。

 まぁ、題材が題材だし、井筒監督だし、色んな意見が飛び交う作品でしょう。

  実際に、「Yahoo!」の一般投稿を見てみたら非難だらけ。

 「そんなに熱くならなくても。。。」って思うんだけどねぇ〜。

 映画で描かれたことが全てだなんて思っちゃいないけど、 伊藤Pは勉強になる部分も多々ありましたよ。

 

<インタビュー記事>

⇒井筒和幸監督&中村ゆり ツーショットインタビュー (テキスト ・ 動画)

中村ゆり インタビュー (テキスト)


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