気が付いたらなんと150回記念じゃないのよ。
ついこの前100回を迎えたような気がするのですが、時が経つのは早いのぉ〜。
さて、今回は5月末から6月頭に公開される作品をいくつかご紹介しましょう。
■『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』
カザフスタンのTVレポーター「ボラット」は、カザフスタンの発展のためアメリカ文化を学ぼうと渡米。
たどたどしい英語で、アメリカ市民に突撃インタビューを敢行するが、
危険な差別発言、失礼極まりない行動で人々を困惑させる。
一見ドキュメンタリーぽいが、ボラットは作られたキャラクター。
演じているのはイギリス人のコメディアン。
でも、マイクを向けられるアメリカ市民は、
ボラットを本物のレポーターだと思って接している。
フェミニスト、政治家、ホモセクシャル、マナーの先生、保守的な南部市民らに対して、
危険な質問や奇行を浴びせかける。
戸惑い、時に激高するアメリカ市民たちとのやり取りが最強におかしい。
久しぶりに腹抱えて笑いましたわ。
隣りで見ていたお偉い映画評論家の大先生も大いに笑っとりました。
個人的にはボラットとその相棒が繰り広げる、
ホテルでの全裸バトルに一番笑いました。
もう汚いっす
ゲリラ、下品、笑えるという部分では『ジャッカス』ですな。
あっ、あとね、パメラ・アンダーソンが出てくるんですよ。
未だにモトリー・クルーのトミー・リーとの流出ビデオがネタになっているのねん。。。
■『コマンダンテ』
世界で唯一成功した共産主義国キューバの最高司令官「フィデル・カストロ」。
チェ・ゲバラとのキューバ革命、JFKとのキューバ危機など、
普通に世界史に登場するカストロに、オリバー・ストーンがのべ30時間にも渡るインタビューを敢行。
その模様を収めたドキュメンタリー映画。
なんか、選択科目が世界史であった伊藤Pにとって、
カストロとは過激でおっかない人というイメージが強かったのですが、
この作品を見てそれがちょっと崩壊した。
結構、お茶目さんです。
まぁ、もう80歳だしさ。
人間丸くなるって。
彼が体験してきた歴史的にも重要な事件や、接した人たち、そして、私生活について語っていて、大変興味深い。
2003年に製作されながらも、内容がアメリカ政府にとって「不快」、「批判的」という理由から、
アメリカで上映されていないそうな。
ボラットさん、アメリカってこういう国なんだよ。
■『監督・ばんざい!』
ギャング映画がお得意のキタノ・タケシ監督が自ら暴力映画封印宣言をし、
あらゆるジャンルの作品を手掛ける。
しかし、そのどれもが突き抜け過ぎていて完成に至らない。
追い詰められたキタノ監督はとある1本の映画に着手するが。。。
海外での評価が高い北野武監督が、自らが置かれている現状を茶化しつつ、今の日本映画界のダメさ加減を浮き彫りにさせるキテレツなコメディ。
『ボラット』と同じぐらい笑った。
こんな構成の映画見たことない。
やっぱり天才だと思った。
『キッズ・リターン』、『ソナチネ』、『HANA−BI』しか知らない、海外のキタノファンはド肝を抜かれることでしょう。
■『ザ・シューター/極大射程』
元海兵隊の狙撃手「ボブ・スワガー」がとある陰謀に巻き込まれ、孤軍奮闘するアクション映画。
- ・主人公がムチャクチャ強い
- ・陰謀に巻き込まれる
- ・頭脳明晰で肉体だけでなく頭も使って危機を乗り越える
- ・孤立無援の中、とある女性が助けてくれる
- ・CGを使わないリアルアクションにこだわっている
これ『ボーン・アイデンティティー』と一緒じゃん。
演じているのもマーク・ウォルバーグ。
なんか、マット・デイモンとかぶる。
共にサルだし、
『ディパーテッド』で共演してる。
次回作『The Fighter』でも共演だと。
いっそのこと、ボブ・スワガーVSジェイソン・ボーンやってくれ。
超見たいぞ。
|