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「裸男祭り!『300<スリーハンドレッド>』、『アポカリプト』」 #151

 ガキの頃、アクション・スターが人気者だった。

 シルベスター・スタローン (『ランボー/怒りの脱出』、『コブラ』)、
 シュワちゃん (『コマンドー』、『ゴリラ』)、
 メル・ギブソン (『マッドマックス/サンダードーム』)、
 そして、我がジャッキー・チェン。


 80年代の小学生のジャリどもは、これら筋肉ムキムキで、
 腕に筋が浮いちゃうようなマッチョ・スターに憧れ、

 筋肉なんてありもしないのに、鏡の前でマッチョポーズを取ったり、
 体育館のマットの上で、出来もしないアクションに励んだものでした。


 しかし、中学進学の頃になると性欲というものに目覚める。

 哀しいかなガキどもの視線は男の筋肉ではなく、女の乳・尻へと向かう。

 

 そんな思春期から20年経ちながらも、未だに思春期の伊藤Pですが、久しぶりに男の筋肉に目が行く映画に遭遇。


 紀元前480年、ギリシア・スパルタ軍300人VSペルシャ軍100万人の肉弾戦を、 実写にバリバリCGを加えた斬新な映像で描いた『300<スリーハンドレッド>』だ。


 とにかく、凄い。


 何が凄いって、

 スパルタ兵のムキムキマッチョな裸!裸!裸!!!


 昔のシュワちゃんや昔のスタローン級のマッチョが、あっちにも、こっちにも、具沢山のカレーのようにゴロゴロと。


 「キャァァァァァァァァ〜ステキィィィィ!!!!!」


 って、叫ぶわけないけど、ガキの頃のマッチョ・スターへの憧れを思い出させてくれる。

 しかし、もはやメタボ街道爆進中の伊藤Pにとって、それは儚い憧れに過ぎない。

 今夜もビール片手にカキピーをポリポリ。。。


 「今一番恐ろしいものはなんですか?」

 「鏡と体重計です」

 


 そんな憧れに過ぎない鋼のような肉体を堪能した次の日に、また男のたくましい裸体を見た。

 露出度はスパルタの戦士以上。

 ふんどし一枚で、ジャングルを走る!跳ねる!踊る!!!


 メル・ギブソン監督作『アポカリプト』だ。


 マヤ文明後期(っていっても西暦何年なのかな?)、マヤ帝国の傭兵に拉致られた青年が、残した妻子の元へ戻るために様々な困難を乗り越えていく。

 追われる側も追う側も基本ふんどし一枚。

 筋トレで鍛え上げられた筋肉ではなく、生活をしていくうちに必然的についた躍動感溢れるナチュラルな筋肉だ。


 同じ筋肉でもこうも違うものかと思わせる。

 同時期公開だから、筋肉の好みに合わせてチョイスできます。

 

 さて、両作品とも見所は男の裸体ばかりではありません。


 『300<スリーハンドレッド>』は、 甲冑を身にまとった戦士たちがどのようなフォーメーションで敵と闘ったのか?
 という部分を明確に描いている稀な作品。

 「へーっ、こうやって闘ったんだぁー」ってね。

 本当にそうだったかどうかは知らないけど。

 しかし、スパルタLOVEのみで闘う兵士なんか理解できるわけもなく、パンピーが響くような熱い何かがもう少し欲しかった。


 一方『アポカリプト』ですが、

 理不尽まみれの青年には同情するし、家族に会いたいという単純明快な話で感情移入し易い。

 その点は良いのだが、サディストであるメル・ギブソンは、別にそこ映像化しなくてもいいんじゃない?ってシーンをガンガン見せる。

 首の動脈切りは勿論、首ちょんぱ、串刺しのオンパレード。


 流石、実生活で差別発言に飲酒運転と向かうところ敵無しのメル様。
はじけちゃってます。

 

 ということで、夏前の暑苦しい"裸男祭り"をご堪能ください!!


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